異文化体験プログラム
Maple BEST
この「Maple BEST」 (Bunkyo English Study Tour)は、平成23年度より中学3年生の希望者を対象に行われる語学研修旅行で、研修地はカナダの花の街として有名な「ビクトリア」です。これまで高校生を対象に8年間行われたプログラムを中学3年生用にアレンジしました。
ホームスティでは、もちろん英語でファミリーたちと会話をし、語学を修得したり、その他にも、カナダの人たちの温かさ、文化、習慣にふれて、違った目で自分たち(日本人)のよいところ、足りないところを見直すことができたりと、とても楽しくて、すばらしい体験をすることができます。
はじめのうちは、英語を聞き取るのに苦労していた生徒も、5日くらいたてば慣れて、会話も少しずつ長い文章の英語で話せるようになります。この長いようで短い11日間の語学研修で生徒一人一人に自信がつきます。
このプログラムを通してさまざまなことを学び、自分にとって大きなプラスになることを期待します。
日付 | 研修スケジュール 11日間(夏休み期間中) | 宿泊場所 | |
1日目 |
成田空港集合後、空路バンクーバーへ バンクーバ市内観光(専用バス) <午後> フェリーで研修先のビクトリアへ ホストファミリーと対面、各家庭へ (ホームステイ開始) |
![]() ようこそカナダへ |
出発日 ホームステイ |
2日目 ~ 5日目 |
<午前> 英語研修 <午後> アクティビティ 各家庭へ |
![]() 英語研修風景 |
ホームステイ |
6日目 ~ 7日目 |
<終日> 週末をホストファミリーと過ごす |
ホームステイ | |
8日目 |
<午前> 英語研修 <午後> アクティビティ 各家庭へ |
![]() ブッチャートガーデン見学 |
ホームステイ |
9日目 |
<午前> 英語研修 <午後> フェアウエルパーティの準備 各家庭へ フェアウエルパーティ ・修了証書授与 ・日本文化紹介 |
![]() フェアウエルパーティにて |
ホームステイ |
10日目 |
フェリー、専用バスでバンクーバー空港へ 空路、帰国の途へ |
![]() リタイアメント ハウスにてボランティア体験 |
機中泊 |
11日目 |
<午後> 成田空港へ 到着・通関後、解散 |
![]() ビクトリア ダウンタウンにて |
帰国日 |
参加条件
1. Maple BESTの趣旨を理解していること。
2. 研修に対する目的意識があること。
3. 積極的であること。
4. 協調性があること。
5. 心身ともに健康であること。
Maple BESTの特色
1.語学中心を貫きます
ほとんど日本語だけで終わってしまう観光旅行的な語学研修とは異なり、授業・ホームステイを軸とし英語を話す機会が極めて多い研修です。授業は少人数クラスで行ない、英会話にとどまらずのカナダの文化、歴史など幅広い知識も学びます。11日間に渡るホームステイでは、温かい現地の方々の家庭(ホストファミリー)に入り、家族の一員として貴重な生活体験をし、異文化理解を深めます。
2.治安良好・環境抜群
主な滞在地となるカナダは欧米諸国の中で犯罪が最も少なく治安のよい国です。滞在先の「ビクトリア」はブリティッシュ コロンビア州の州都で、イギリスよりもイギリス的と言われる街です。建築物、郷土品、商店などに色濃く表れており、美しい入り江には国会議事堂の建造物が並びます。
3.プログラムの質の高さ、内容の豊富さを保証します
受け入れ期間のビクトリア国際交流センターは日本とカナダの交流を目指し設立された、日加交流推進団体です。現地にオフィスがあり、地域住民と連携しあって受け入れ態勢を整えています。研修に参加する一人一人が、カナダの日常生活を肌で感じ取れる環境があります。英語の研修では1クラス15名程度の少人数制で、もちろんESLの資格を持っている教師が、本校オリジナルの授業内容を展開します。
4.カナダまで来たのだから...
月曜から金曜までの午後はアクティビティーの時間です。ここではスポーツや文化交流を通じて、異文化体験を行います。また、ホームスティの最終日のフェアウェルパーティーでは、生徒たちがお世話になったコミュニティーの方々に対して、日本の文化を紹介する「親善大使」となって活躍します。
5.事前研修・事後指導が充実
11日間だけが研修ではありません。事前研修は中学3年生の4月から始まります。現地へ行ってから初めて英語を聞いたり話したりするような研修ではありません。週1回(月~金のいずれか1日)の放課後の英会話の授業を受講し、また土曜日は「土曜講座」に加えて午後にも講義、オリエンテーション、フェアウェルパーティーの準備など様々な活動を行います。帰国後にも研修のまとめを発表します。
6.安心して参加
同じ学校の仲間で参加し、本校の教員が引率いたしますので、生活指導や急病時の対応などへの心配はありません。引率者は2名。ツアー・エスコートとして大手旅行社の添乗員1名、現地のビクトリア国際交流センターのスタッフ2名が行動を共にし、万全の態勢で研修が行われます。
2014年度の様子

2日目:昨日ヴィクトリアに到着し、今日から本格的に授業開始。午前中は2クラスに分かれて1時間半を2コマの授業です。自己紹介からホームステイなどで実際に使う英語を中心に学びます。みんな英語の必要性を強く感じたのかとても集中して取り組んでいます。学校の中だけではなく、周辺の林の中に入り、植物の名前を覚えたり、自然のブラックベリー(すっぱいがとても美味しい)に挑戦した生徒もいました。午後は、学校の周辺を英語の勉強をしながら散策しました。基本的な疑問文"What color...?" "How many...?"などの質問に答えていきます。
3日目:今日は午後のショッピングに備えて、買い物をするのに必要な英会話を学習します。お金の話から、紙のお金を使い、店員とお客さんに分かれて実践訓練をしました。安く感じるか高く感じるかも、まず自分が理解して相手に伝えないと失敗してしまいます。買い物が大好きな生徒は、ショッピングに必要な英語を真剣に学んでいました。

4日目:午後に近くの湖にピクニックに行きました!天気は快晴でとてもピクニック日和でした。まず30分くらいの山路をバディと共に歩きました。大きな犬を散歩させている家族に出会うなど、ワイワイと楽しく歩いていました。着替えを持ってきていたので、湖では水風船の投げ合いが始まりました。一見地味ですが、始まるとみんな大興奮!下に落とせば足下で破裂。靴を濡らしたり、ズボンを濡らしたり汚したり、とても楽しそうでした。投げながら少しずつ後ろに下がっていくので、距離が遠くなりますます難しくなって行きます。週末はレッスンがないため、生徒はホストファミリーと過ごします。週末もいろいろな経験、体験ができると良いですね。
5日目・6日目:週末はホストファミリーと過ごしました。

7日目:今日は午後にブッチャートガーデンに行き、バディ(班に付いてくれる現地生徒)と共に散策しました。天気も快晴で散策日和でした。日本庭園を初め様々な様相の庭に、花々がとても綺麗に咲いていました。イタリアンガーデンでは、ジェラートも販売しており、アイスを食べながら休憩していました。「花より団子」ならぬ「花よりアイス」な感じでした。

8日目:Maple BESTも残り2日となりました。バディとの英語での会話にも慣れてきて、積極的に話しかけるようになってきました。まだまだスムーズにとはいきませんが、何とか意志を伝えようと努力するようになってきました。午後に体育館でドッジボールをしました。カナダのルールと日本のルールが違うので、説明をし合いながらゲームをしていました。ゲームではバディも文京生も関係なく楽しんでいました。

9日目:今日は午後にフェアウェルパーティの準備を行いました。日本で用意した出し物の最終準備です。写真はフェアウェルパーティでホストファミリーと一緒にカナダの国歌「O CANADA」を斉唱しているところです。フェアウェルパーティは各ホストファミリーがデザートを持ち寄り、食べながら文京生の文化紹介(コマ、かるた、あやとり、折り紙、紙芝居など)を体験する形です。生徒たちが一生懸命、身振り手振り英語を使いながら説明していました。すべてのホストファミリーが生徒たちを本当の娘のように可愛がってくれたのがとても伝わってきました。生徒たちは本当に良い経験ができたと思います。日本に帰ってからもホストファミリーと連絡を取り合って ぜひ再開してもらいたいと思います。