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高等学校の学び:特色あるクラス指導

反転学習 -「自立した学習者」育成のための取り組み- 

[ カテゴリ:高校 コース横断型の学び ]

09月

27日

2019

中学校は2021年度から、高等学校は2022年度から導入される学習指導要領を見据えて、本校では様々な教育活動を展開しています。今年度の高校1年生、数学の授業で実施を始めた「反転学習」も、その活動の一環として行っているものです。

 

【反転学習とは】   

『最初に「授業」で教員が説明をして、「家庭学習」で復習して理解を定着させる』という従来の学習スタイルに対して、【反転学習】では「授業」と「家庭学習」の順番や役割を反転させて、『まず「家庭学習」において動画教材などで予習をして、学校で行う「授業」では、理解の再確認や知識の定着・応用のための演習などを生徒同士の活動を中心に行う』という学習スタイルで学んでいきます。

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2019年度の高校1年理数キャリアコースと国際教養コースTクラスでの「数学Ⅰ」の授業では、この【反転学習】を中心に数学の学びを進めています。この取組みを行う目的は、生徒に「自分で考える力」を身につけて欲しいと考えるからです。

次期学習指導要領では、「学力の3要素」として、①知識・技能の習得、②思考力・判断力・表現力の育成、③主体的・協働的に学びに向かう態度 が求められるようになります。また、「何を学ぶか」だけでなく、「どのように学ぶか」「何ができるようになるか」という観点が、より重要とされてきます。

学校の教室で、友達や先生と学ぶことのできる「授業」は、「主体的・対話的で深い学び」のできる大切な場面です。この時間を有効に使って、自分が得た知識を確認したり、活用したりして自分の中に定着させていくことや、クラスの友人と一緒に考えたり、自分自身の考えを深めていくことの楽しさを、生徒一人ひとりに感じて欲しいと考えています。

これまで一般的とされてきた、<学校の授業で、先生が教科書の内容を解説する><家庭での復習で、生徒が問題演習をして確認する>という学習方法では、学校の授業で説明された学習内容を確認するのが、家庭で自分一人の学習になります。自分の理解の度合いを確認したり、学んだ知識を定着させるための最も大切な時間に、疑問に思ったことを質問できる人がいないという「学び」では、十分な効果が得られにくいのです。

友人や先生がいる「学校の授業」という場面で、お互いに質問したり、教え合ったりすることで、自分達の理解を確認しながら定着のための演習を行う方が、より安心して学習に取り組めるのです。「生徒自身が学んでから、教員が教える」という学習方法が、最も効果的に生徒の理解を進める、という反転学習の教育研究成果も報告されています。

今まで家庭学習で予習を行うには、教科書を自分で読み解く必要があって、実際にはなかなかハードルが高いという問題がありました。本校では、e-learning教材として「すらら」や「スタディサプリ」を数年前から導入しており、2019度から「反転学習」において「すらら」を予習教材としても活用しています。学習習慣の定着には保護者のサポートも重要になるので、協力をお願いしています。2020年度からは一人1台ずつのiPad導入も行われ、web活用の学習の環境も一層整うことになります。

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生徒は、チェックシートで予習の状況を自己診断して、毎日の授業に臨みます。教員は、予習による生徒の理解度を毎時間の小テストで確認しながら、必要な解説や補足説明を丁寧に行いながらも、問題演習にしっかり時間が取れるように授業を進めていきます。ペアやグループワークでの生徒同士の学び合いや教え合いを促しつつ、個別の理解度をチェックしながらサポートしていきます。

これからの学びでは、<教員から「教わる」>ことから、<生徒が「学ぶ」>ことに重点を移しています。「教員に教わらなければ、学びが始められない」のではなく、「自分で必要な情報を入手して学ぶことのできる、『自立した学習者』になる」ことが目標です。

 

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