高等学校の学び

高校1年生:「ESD」講演会

高校 学習ブログ

5月10日(水)の「総合的な学習の時間」に、高校1年生を対象に「ESD(持続可能な開発のための教育)」について学ぶ講演会を実施しました。 「ESD」とは、Education for Sustainable Development「持続可能な開発のための教育」のこと。 現代の世界が直面している様々な問題、明確な答えのない問いにいかに対応していくのか、ということをみんなで考えて、協力しながら、 すべての人々がいつまでも幸せに暮らすことのできる持続可能な社会をつくっていこう、という考えです。 講師は、文京学院大学外国語学部の名誉教授であり、日本ユネスコ協会連盟理事長としてご活躍されている野口昇先生です。 ユネスコの機関で勤務された長い経験を生かし、国連やユネスコの歴史をまとめた本も出版されています。

講演はクイズで始まりました。「ユネスコのシンボルマークは、何をかたどったものか?」「ユネスコ本部はどこの国にある?」「日本のユネスコ加盟は何年?」 など、意外に知らないことも多く、全問正解者は残念ながらいませんでした。 その後、国連の組織概要や、ESDの基本的理念やそれが目指すゴール、ユネスコスクールの活動などについてお話していただきました。 野口先生は、国連では6つの公用語が使われていることに触れ、外国語を学ぶこと、高校時代にたくさん勉強すること、本をたくさん読むことの重要性について 言及されました。心にどんと響くアドバイスでした。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」 (Since wars begin in the minds of men, it is in the minds of men that defences of peace must be constructed.)  というUNESCO憲章前文の有名な一文があります。高校1年生には、今はまだ、この理念がちょっと難しいものかもしれません。 しかし、これから取り組む「総合的な学習の時間」での探求活動が、その理解を徐々に助けていくことでしょう。

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