文京ジュニアSSH in 妙高
今年の「文京ジュニアSSH in 妙高」には、中学1年~3年の28名が参加しました。
8月8日から11日までの3泊4日で、国立妙高青少年自然の家に宿泊し、様々なプログラムを行います。
8月8日(金) 妙高での最初のプログラムは「源流体験」です。
川の水温を手で感じながら実際に温度計で測ってみたり、植物や地層についての話を聞いたりしながら、川をさかのぼっていきます。小さなトレイを使って水中生物を調べたときは、みんな一生懸命探していました。2、3人の生徒が土管くぐりにも挑戦しました。全身ずぶ濡れになりながらも楽しそうでした。
8月9日(土) 今日は「火山学習」です。バスで近くの温泉街や登山口へ向かいます。みんなで草笛にも挑戦しました。
妙高山は火山活動によってできた山で、温泉も豊富に湧いています。道路も温泉の成分で赤く変色していて、脇の側溝には温泉のお湯が流れています。
山道を歩きながら、惣滝の滝壺へ向かいます。1時間ほどのトレッキングでしたが、みんな頑張って歩きました。道々、溶岩が固まってできた岸壁が目の前に広がり、火山活動のすごさを実感できます。滝の横の崖では、火砕流の固まった地層と、溶岩流の固まった地層の違いがよくわかりました。落差80mの滝は迫力十分です。滝のすぐそばで食べたお弁当はとてもおいしかったです。山の中の秘湯では足湯体験、山歩きの疲れも吹き飛びます。
自然の家に戻ってからは、宿舎裏の地層にある火山岩をみんなでハンマーで砕き、それを岩石カッターで切断して切断面の観察をしました。火山灰を顕微鏡でみると、成分の結晶をみることができました。
夜は「星の学習」です。残念ながら雨天で、屋外での観測はできませんでしたが、星のスライドをみたり、宇宙旅行のシミュレーションアプリで、月面や惑星の探索を体験しました。
8月10日(日) 今日は「藤巻山登山」です。途中の道々で、妙高の植物や虫などについて観察をしながら歩きます。登山道に入ってからは、急な坂もあって上るのもなかなか大変です。
山の尾根で休憩も挟みながら、「ブナ林の保水力」についての実験も行いました。雨の降った後でしたが、それでも腐葉土に多くの水が吸収されることを学びました。
ついに頂上、944.9mの藤巻山山頂です。みんな頑張って登りきりました。
夜は、今回体験したことを各自がまとめて、最終日に発表する準備です。疲れもあったと思いますが、みんな遅くまで一生懸命取り組んでいました。
8月11日(月) 今日は「学習のまとめの発表会」です。自分たちでまとめたことを、一人ずつみんなの前で発表しました。9月になったら、学園祭での発表にも取り組みます。内容の濃い3泊4日の活動でした。