探究活動

高等学校:「JSEC2022」にて「ソニー賞」受賞

探究活動

日本国内最高峰の科学自由研究大会である「JSEC2022」の最終審査会に本校生徒2名が出場いたしました。この2名は理数キャリアコースに所属している高校2年生で、探究活動を非常に熱心に行っています。
本校の特色ある活動の1つに「探究活動」があり、探究活動は自身の興味関心を元にして上限なく追求できる学習活動のとなっています。この2名は課外の時間も研究に費やすことで研究を日本有数のレベルまで完成させたということになります。

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「JSEC2022」は朝日新聞主催の科学に関する自由研究に関するコンテストで、日本で最も権威ある高校生の研究発表会のうちの1つです。生徒たちは今年の10月までに自身の研究成果をまとめてレポートにまとめ、JSECに応募しました。この研究レポートは全応募339テーマ中の100テーマ。100テーマ中の30テーマといった形で、予備審査、1次審査の2段階の審査を通過しました。この30テーマの研究を行った生徒たちは「科学未来館」で行われる最終選考会にて、ファイナリストとして発表する栄誉を得ることができます。ファイナリストに選ばれた時点で特に優秀な研究と認められることになります(JSECから証明書の発行もされます)。

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2人の研究は「赤い紅の『見える緑』『見えない緑』『光る緑』~墨を用いて紅の緑色光沢を生み出す伝統的な手法の解析~」というタイトルで、江戸時代に流行した紅と墨を用いた化粧法の解析になります。
今回の最終審査会は「科学未来館」で12月11日・12日の2日間で行われました。生徒たちは有名大学の先生方やJSEC協賛企業の社員の方々による個別の審査を15分×7回、時間フリーの自由審査を40分×2回行います。厳しい審査では、生徒たちは自分たちの研究をわかりやすく・正確に・魅力的に説明をし、質疑応答においては鋭く専門性の高い質問に対応していきました。

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この最終審査会の結果、生徒たちが得た賞は「協賛社賞(ソニー賞)」です。定義上では上位入賞(30テーマの5位~8位相当)になります。
本校の研究活動の特徴として、生徒が小さな頃から行っていた独自の研究ではなく、学校で学んだ知識をもとにして高校から始めた研究が多い点が挙げられます。この生徒たちも学校の授業で探究活動とは何かを学び、その知識を元に活動していきました。何を研究するかを決めるまでにいくつかの実験をして失敗をしたり、非常に多くの論文を読んだり、博物館に足を運んだりと様々な苦労がありました。実験がうまく行かずイライラしていた時もありましたし、大きな発見をして涙したこともあります。その苦労が身を結びまして日本でトップクラスの研究成果が得られました。

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