タイ研修プログラム2019 3日目
今日はタイの生徒たちと一緒に、学校で1日中授業を行う日です。
最初は、タイの高校1年生と一緒に文京の先生による2種類の化学の特別実験授業がありました。食用に使われる昆布のだし汁に含まれる成分を化学的に分析する実験と、もう一つは個体・液体・気体という物質の3態について考える実験です。
授業はもちろんすべて英語で行われます。化学を愛する先生方に後押しされて、1学年下のタイの生徒たちを文京生がリードしながら進める場面もありました。WAXの燃焼実験ではとても盛り上がりました。目に見える現象の背景にある化学的な根拠をじっくりと考える奥の深い授業でした。
続いて、タイの先生方による薄層クロマトグラフィーの実験です。今度はバディである高校2年生と一緒に行いました。文京生にとっては初めて行う実験でしたが、タイの生徒のサポートも受けながら内容についてもしっかりと理解できました。
午後は、タイの先生方によるSTEMラボでのサイエンス・アクティビティーです。
STEMとはScience,Technology,Engineering and Mathmatics、科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する言葉です。
最初のテーマは、Bristlebotという、歯ブラシのブラシ部分にボタン電池とモーターを取り付けただけのとてもシンプルな歩行ロボットの制作です。なぜ動くのかというメカニズムを考えると同時に、いかにまっすぐに速く動かすか、ということについて競技会形式で取り組みました。
次のテーマは再生エネルギーの一つである風力発電についてです。効率よく発電するための羽根のデザインについて、羽の形や枚数などを実際に模型を作り発電量を測定して、競い合いながら考えました。試行錯誤しながら工夫をすることで、自分たちの仮説を実際の形にしていきます。
必要な情報収集をしながら自分たちの知っている知識を総動員したうえで、英語を通してバディたちと協働作業を行うという、大変でしたが内容の濃いとても充実した1日になりました。お疲れさまでした。