第5回SWR in 都立戸山高校への参加
東京都立戸山高校で行なわれた第5回SWR(Symposium for Women Researchers)(本校としては4回目の参加)に行ってきました。
このSWRは女子高校生による理科数学の課題研究活動の発表会です。本発表会の目的は女子高校生の自然科学への興味・関心を高めることです。さらにキャリア形成の支援を目的として科学技術分野の現役の女性研究者や大学生なども招待されていて、女子高生が高校より先を生きる先輩方に実際に触れることのできる催しです。
本校からは理数キャリアコース所属の高校2年生8名、1年生1名の計9名が参加しました。
そのうちの1名は、今回初の実施となる100秒間ショートプレゼンコンクールにもエントリーしました。これは自身の研究内容を100秒にまとめ、パワーポイント等を使ってプレゼンテーションするという内容で、世界でも注目されている発表方法です。
まず最初に行なわれたのは100秒間ショートプレゼンコンクールです。
本校から参加をしたのは楽器のトライアングルの音の解析を行なった2年生の生徒です。
この日に備えて自分の研究をどうすれば魅力的に伝えられるかを、一生懸命考えていた姿が印象的でした。当日も発表前は落ち着かない様子で、そわそわしながらも、本番では堂々と素晴らしいプレゼンテーションを見せてくれました。
各校1チームずつの参加になっており、招待されていた大学生の皆さんも加わった10チームほどが発表しました。
その中での結果はどうなったかというと…………。
なんとショートプレゼンコンクールの初代優勝者になりました!
トライアングルの実物を使って分かりやすいプレゼンテーションをしたことや、100秒という時間を十分に生かせたことが優勝に繋がったようです。その他の参加の生徒達も、色々な人の発表を見ることで、上手いプレゼントは何かということを十分に学習できたようでした。
ポスターセッションでは、高校生の発表の前に大学生や大学の先生方によるポスターセッションが行なわれ、生徒達も自分達の研究とは少し違った大学での研究というものに触れることが出来ました。大学に進学したらどのようなことをしたいのか考えるとても良いきっかけになったようです。
高校生の発表の時間では、単に自分自身の研究内容を発表するだけではなく、似たような研究を行なっている生徒達が繋がることで自分の研究を発展させていく場にもなっていました。音楽の研究同士で繋がったり、色素の研究で繋がったりなど、お互いに実りのある場となったようです。更には研究者の方々から直接コメントも直接頂くことができ、生徒達もとても喜んでいました。
最後にポスター発表に関しても表彰がありました。
外部からお招きしている先生方それぞれが良いと思うポスターに1票を入れます。
1票でも投票があった場合、そのポスターはSWR賞の受賞となります。
先ほどのショートプレゼンコンクールで優勝した2年生が、4票を獲得してSWR賞をダブル受賞しました。ショートプレゼンコンクールで観客の方々に研究を知って頂き、ポスター発表で研究に対する熱い思いが伝わった結果だと考えられます。
参加をした生徒からは以下のような声がありました。
「沢山練習をして優勝できたことはとても嬉しかったです。でも発表をしていて自分の発表で上手くいかなかった部分も自分で分かっているので、その部分を改善してもっとプレゼンテーションを上手くしていきたいと思います。大学の先生や大学生の研究を聞いたり、色々な話を聞けたことはとても自分の為になりました。またコンクールの審査員の先生方中には直接お祝いの言葉を下さった方もいて、とても光栄に思いました。」
ショートプレゼンコンクール優勝・SWR賞受賞・1月のタイ科学交流プログラムに選別の2年生
「他校の学生や大学生との交流を通じて普段の高校生活では得られない、様々な考え方や意見を知ることが出来て、今後の研究活動への意識が高まりました」
1月のタイ科学交流プログラムに選別の2年生
「大学で行なわれている高度な研究から、自分の役立つような研究まで様々な発表を聞いてとても為になりました。また100秒ショートプレゼンコンクールでは、時間の使い方、話し方、伝え方など、ポスター発表にも役に立つことを勉強できました。高校生や大学生、大学の先生から私の研究に対して頂いた沢山の質問を、自分の研究に還元したいと思います」
1月のタイ科学交流プログラムに選別の2年生
「色々な研究を聞くことができて知識が深まりました。改めて、研究は面白いと思いました。私ももっと頑張ろうと思います」
1月のタイ科学交流プログラムに選別の2年生
「学生だけではなく、先生などに自分の意見を聞いて頂いて、明確な意見やアドバイスを頂きました。それによって自分の研究を深めることができました。他の学生との交流もあり、一緒の昼食を取り、楽しかったです。」
1月のタイ科学交流プログラムに選別の2年生
「大学でどのような研究が行なわれているか勉強することが出来ました。自分自身が今後どのような研究をしていくかの糸口が掴めた気がします。」
1年生徒として初の発表会見学を行なった1年生