科学知「日常の中の「問い」をみつめよう講座」
8月6日・7日で、高校1年生理数キャリアの生徒11名が、科学知の講座の一つ「問いを立てる」講座に参加し、身近なテーマから社会問題に至る3つのテーマについて、問いを立て、仮説を論理的に検証し、論理的にまとめる技法を学びました。
指導講師は、本校の国語科の塩野入先生と、社会科の加藤先生、そして文京学院大学保健医療技術学部の樋口桂教授です。
この講座は、理数の研究を進める上でも、論理的な国語力、そして社会に関する知識と自分の意見が必要であるという視点から開設しました。
1日目は「身近な”あれ”から考える」と題して、プリキュアシリーズをテーマに、魔法少女アニメについて考察しました。
最初は硬かった生徒たちも、自分たちの見てきたアニメがテーマであることでリラックスし、どんどん問いを立て、積極的に活動に参加できるようになりました。
午後には過去の魔法少女アニメから、売れるアニメの法則性を導き出し、「20年後のプリキュア」の企画書を立てました。ただ想像するのではなく、20年後の社会の在り方や様々なデータを踏まえ、論理的に企画するというのがコンセプトです。非常に盛り上がり、「プリキュアがAIと人間」、「おばあちゃんプリキュアがAIと戦う」、「男子高校生のプリキュア」など、とてもユニークな3つの作品が提案されました。
2日目は、午前中は少子化について、午後はLGBTについて考察しました。特に午後は、「同性婚を認めること」についてディベートを行い、時間を延長するほど白熱した議論を展開しました。
最後に、「女子高校がトランスジェンダーの生徒の入学を認めること」という難しいけれども現実に即したテーマについて小論文を作成しました。
段階を踏んで考察してきたので、スムーズに意見をまとめることができました。
生徒たちの満足度は高く、今後に活かしたいという感想が多く見られました。論理的に問いを立てることについて深く学べた2日間でした。