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Bunkyo Blog

文京学院での生活をお知らせします

進路指導部長 やすまさ先生大学訪問記

10月

22日

2014

本校の進学実績を大幅に上げた進学指導部長、佐藤泰正先生(49歳)の大学訪問記をご紹介します!

先生は、4月から20大学以上の訪問記を作成し、クラスに配布しています。大変参考になる内容ですので、ぜひ皆様にもご覧いただきたく、20大学のうち、5大学(立命館APU・東京海洋大・東京農工大・学習院大・国学院大)を掲載いたします!佐藤先生の粘り強い進路指導のエッセンスが、このレポートから推察できると思います。

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立命館アジア太平洋大学

今回は首都圏から遠く離れた九州大分にある立命館アジア太平洋大学の説明会にお邪魔しました。

かなり特異な大学ではありますが、本校からもここ数年毎年複数の進学者を出しています。本校で掲げる『自立と共生』や 『世界で活躍する人材』という発想にかなり近い教育内容を実践している大学なので、本校生徒から見ると親近感に似た感覚を覚えるのかもしれませんね。

<基本大学情報>

・国際経営学部とアジア太平洋学部の2学部から成る。

・それぞれが学科制は敷かずに学修分野に別れ、国際経営学部は会計・ファイナンス/マーケティング/経営戦略と組織/イノヴェーション・経済学に、アジア太平洋学部は環境・開発/観光学/国際関係/分野・社会・メディアとに分かれている。

・学科という枠で閉じられていないので、どの学生も興味関心のある分野を横断的に選択することができる。

・全体の規模としては学生数約6,000名と、中規模校に分類されますが、海外から進学した学生(国際生)が国内から進学した学生(国内生)とほぼ半数に登る。

・しかもその国際生の出身は世界約80ヶ国に登る-アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカと出身者のいない国を探す方が早そうな位。これぞdiversity(多様性)そのもの。因みに、学生だけでなく、教員もその約半数が海外出身-27カ国に及びます。

…イメージが湧いてきましたが?!そうです、この大学は日本にありながら他の日本大学とは一線を画しているのです。その特徴である国際性についてもう少し絞り込んでみましょう。

AP HOUSE(寮)

APUと言えばこの学生寮。APUを目指す人ならば、是非この施設に入寮することを目指してください。この寮には、基本的に国際生全員と希望する日本人学生が一緒に生活することになります(日本人学生に関しては希望者が多く、かなり制限されて いるそうです)。この寮では、新入生は基本的に2人部屋で海外の学生と一つの部屋を共有することになります(間仕切りがあって仕切ることができます…いつ仕切るか、どう仕切るかは話し合いで決めるとのこと)。因みに今年APUに入学して、この寮で生活 しているみなさんの先輩は韓国人学生のルームメイトと部屋をシェアしているそうです。

この寮には色々な共有空間があります。玄関から入ってすぐの場所にはピアノがあったり、卓球台やビリヤード台も設置されて いて、私が中を覗かせてもらった時にも授業がない学生達がビリヤードに興じていました。そして何より学生達が集まるのは台所と食堂。ここでみんなが自分たちの作った食べ物を持ち寄り、時には英語、時には日本語、また時には全く別の言語で色々な話題に花を咲かせているそうです。同じ釜の飯を食う仲間が、こうして出来上がっていくのですね。勿論、学習環境も整っていて、自習室とPC室は24h利用可能になっています。

この寮にはRA(Resident Assistant)と呼ばれる寮のリーダーがいて、寮の運営、管理、自治を任されています。私が案内してもらったのは韓国人女子学生のRAでしたが、どうやったらみんなが快適に過ごせるか、寮の決まりをどうやってみんなに分ってもらうかなど悩みは尽きない仕事だと言いますが、やりがいははんぱでないとのこと。様々な国から来た学生たちをまとめあげるというのは並大抵のことではないでしょうが、それをやり遂げた時の人間的な成長も大きいはずで、実際にこのRAの経験者だけを対象とした 就職採用もある程です。これまた因みに今年大学2回生(年生)となる先程とは別のみなさんの先輩は現在RAとして活躍されているのです(今回は残念ながらお会いできませんでした)。

図書館(Pangea)

上の挙げたAP Houseと同様にこの学校の特色である『半分が留学生』という環境を活かすように工夫されているのが、大学図書館です。この図書館は、それぞれの学生たちが自習するための空間を確保するだけでなく、様々な学生たちが共同作業を するための場所が設置されています。正規の授業においてもグループワークに重きが置かれているため、授業後に学生たちが自然に集まって勉強する習慣が出来上がってくるのだそうです。そういったグループのための会議室には、様々な国籍の学生たちが  集まって授業に向けての討議を自主的に行ないます。部屋の四方が全てホワイトボードになっていて、皆が所狭しと書き込みを しながら真剣に話し合っていました。

別の場所には、英語のレポート作成を留学生がアドバイスして手伝ってくれるコーナーや、逆に日本人学生が留学生に日本語のレポートを手伝うコーナー(代筆ではなくあくまで助言)があったりと、これらもこの大学ならではのものと言えるでしょう。

蛇足ですが、みなさんがオープンキャンパスで学校に立ち寄る際には図書館を見学すると良いでしょう(特に平日の場合にはmust!)。図書館を利用している学生の数、その様子を見ると学生の質、ひいては学校の質を見極めることができます。

授業

留学生が全体の半分に及ぶと言うことは必然的に日本語以外(英語)による授業も多いということに。つまり、同じ内容の授業が日本語と英語の両方の言語で開講されているのです。日本人学生は英語の語学授業を集中的に行い、ある程度の段階まで達したら英語の専門科目の授業に出ることができるという仕組み。最終的には日本人学生であっても専門科目10単位を英語で履修することが義務付けられている(レポートも英語)。今では英語以外の専門科目であっても講義を英語で行なうという大学も増えてきていますが、そんな中でも英語を使うと言うことに関してはかなり徹底している大学と言えるでしょう。

一方で、日本語による授業が日本人だけかというとそうではない。日本語による授業にも約2割は国際生が受講している。上記のように、それぞれの授業でグループワークが重視されているので、必然的にどの授業においても、知らないうちに多文化環境に身を置くことになる。

注意~心がけなければいけないこと~

ここまで、どうしても注目してしまう大学の良い点ばかりに目が行ってしまいましたが、以下に注意点をまとめておきます(物事に完璧はありませんから、これはどの学校でも当てはまることです。良い点と同時にあまり好ましくない点はどこか、オープンキャンパスの際などには、まとめておく習慣をつけるようにしましょう)。

<目的意識のない学生の居場所がない>

首都圏の大学ならば、何となく入学して何となく通学して、つまらなければアルバイトやその他の事柄に精を出すという生活もできるかもしれません。しかし、この学校は大学と生活環境が共通しているため(寮生活は当然だが、下宿の場合にも多くが大学が借り上げたアパートを利用する)、この環境に溶け込めないとなると、ある種逃げ場のない状況となってしまいます。

<自分を伸ばすのは自分しかない>

これはどんな学校に進んでもおなじことなのですが、折角の理想的な環境も、それを活かすも殺すもみなさん次第となります。特にこの学校では、留学生とどのようにかかわるかが大きなポイントとなります。在校しているみなさんの先輩に伺ったのですが、こんな環境でも、日本人だけで固まって行動するような人も中にはいるそうです。それでは、わざわざ九州の学校を選び意味がなくなってしまうと思いませんか。

<ロールモデルを持つ>

話は逸れますが、5月26日付日本経済新聞には大学生の学習状況についての調査結果が掲載されていました。一週間に 6時間以上勉強する学生の数は28%(!!)。0~5hが何と72%(そのうち全くしないと回答した数は16%)に登ります。大学に 入る際には誰もが目的を持っているはずですが、時にはその目的を見失いかけることもあるかもしれませんね…。そういう時に、  自分の周囲に見習うべき行動をしているお手本、目指すべき目標となる人がいると心強いですね。これはどんな環境にあっても 持つべき存在です。そういったロールモデルとしてAPUにおける留学生の存在は圧倒的です。勉強に取り組む姿勢、意欲などが、迷った際の指針となることでしょう。

東京海洋大学

都内にある国公立大学の中では、多分最も知名度の低い大学ではないでしょうか。元々は、東京商船大学(越中島)と東京水産大学(品川)の別々のものが、2003年に統合され前者が東京海洋大学海洋工学部に、後者が東京海洋大学海洋科学部になりました。本来は別組織として別個の場所にあったものなので、どうも一体感には欠けるようです。今回は海洋工学部に 関しての説明会となりました。他にないかなり特殊な学問を学ぶ場のようです。

東京海洋大学海洋工学部は、海事システム工学科/海洋電子機械工学科/流通情報工学科から成り立っています。

・海事システム工学科:航海(ナビゲーション)技術、通信情報技術を学び、航海士などの専門的な職業人もしくは学究的分野の追求の道が開かれています。

・海洋電子機械工学科:船舶に使用される大型エンジンやその周辺の様々な機器、またそれらを有機的に動かしていくシステムなど、機械/電気/制御の工学を幅広く学びます。

・流通情報工学科:海洋輸送(ロジスティックス)に関する諸問題を扱います。工学系(流通工学)+社会学系(流通経営学)+理学系(数理情報)を融合した分野ですが、現在のグローバル化で益々学ぶべき事柄が増えています。

<入試状況>

非常に特殊な学問領域となる。しかし実際の受験ではこの大学だけを受験するということは現実的ではない。実際の主な併願校は以下の通り。

国公立大学希望者(前期):第一志望の生徒が圧倒的に多い。

国公立大学希望者(後期):首都大学東京と併願関係が強い他、旧帝大、横浜国立大学(経済)、千葉大学(教育)、

お茶の水女子大学(人文)で前期で失敗して入学してくる生徒が多い。

私立大学:芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学といった工学系大学。

※ただし、これはあくまでも海洋工学部でのおはなし。海洋科学部に関してはもともと生物系/化学系が中心となり、食品生産、政策文化を扱う学部もありよち幅の広い志願者を集めいているとのこと(男女比率も、海洋工学部は男女比は10%程度~40%だが、海洋科学部では女子学生の方が多数を占める学部もある)。

しかしながら、細かい点は海洋工学部では把握していないとのこと…。ここいら辺が、国立大学ならではといったところかもしれません(あくまでの大学の先生が行なっている広報活動なので隙があるというというか何というかです)。

※東京海洋大学のもう一つの特徴は、国立大学の中ではAO入試と推薦入試で募集する人数が多いということです。主な  内訳は以下の通り。

海洋科学部海洋環境学部:推薦入試募集枠10名(入学定員100名)…10%

海洋科学部食品生産科学科:推薦入試募集枠  8名(入学定員 55名)…約15%

海洋生物資源学科:AO入試募集枠10名(入学定員  70名)…約15%

海洋政策文化学科:AO入試募集枠  3名(入学定員  40名)…約 8%

海洋工学部海事システム工学科:推薦入試募集枠  6名/AO入試募集枠  7名(入学定員 65名)…20%

海洋電子機械工学科:推薦入試募集枠  4名/AO入試募集枠  6名(入学定員 65名)…約15%

海洋工学部流通情報工学科:AO入試募集枠  5名(入学定員 45名)…約22%

※更にもう一つ大きな特徴は、特にAO入試においては受験日程が早く設定されていることです。まだ平成27年度入試の日程は確定していないとのことですが、AO入試は例年出願は8月中旬に、選抜は第1次が8月末、第2次が9月末に行なわれ、合格結果は10月上旬に発表されます。進路指導の観点からは、『国立のAOに挑戦できるのは東京海洋大学だけ』とはよく聞く話です。実際に、その他の国公立大学の場合だと、準備に非常に大きな労力と期間がかかり、もし失敗すると一般受験には間に合わなくなります。他の国立大学では一般的な学校枠-一つの高等学校から大学への推薦人数に制限を設けるもの-もこの学校にはありません。特殊な内容に取り組んでいるからこそ、希望者には広く門戸を開いているとのことです。

再三申し上げているように、本校としてはきちんとした意図を持たないAO/推薦入試は推奨しません。特に、この大学の場合には本当に特殊な学問領域に踏み込むことになります。心して取り掛かることが絶対条件です。念のため。

全体としては非常に『硬い』説明会でした。私立大学のように話される台詞の一言一句まで決められているような洗練された ものはなく、『興味があったら来てもいいよ』と言ったぶっきらぼうさも感じられました。ただし、そこで実践されている内容は、無茶苦茶面白そうなものばかりでした。

この学科では、海事技術者の養成が目的とされ、そのために実践実習が沢山盛り込まれています。1年次から船舶実習や 海事英語など、ここでもまさに待ったなしのグローバル化に対応しています。今回の説明会では操船シミュレータを見学しました。普通教室半分の部屋がそのまんま船舶の操縦室となっていて東京湾の航海を体感できました。言葉は悪いですが、まるで巨大なゲームセンターの中にいるようでした。案内してくれた学生のイキイキした様子が印象てきでした。

◎海洋電子機械工学科

この学科ではとにかく実機(実物の機械)を扱いながら実地に学ぶことができるのが特徴です。こういった機器の知識は海の上に限られることでなく、陸地でも活用できるものとなっています。今回は電池推進船『らいちょう』を拝見しました。最近都内でも見かける電池自動車の仕組みを船舶に応用したもの。世界にこれしかない一艘で、製造業の見学者がひっきりなしに訪れるそうです。今までになかったものだからこそ、その使用に関しての法整備も含めて取り組んでいるとのことでした。まさに最先端!!

◎流通情報工学科

この海洋工学部の中では最も文系に近い学科です。この学科では、一般に社会科学的もしくは情報学的な観点から学ばれることが多い『ロジスティックス』という分野を工学的な見地からも学んでいくのが特徴です。東日本大震災を契機として、災害時の物流の確保は非常に大きな注目を集めるようになっているそうです。説明してくださった研究者の方も文系希望者の生徒も興味が持てる分野ではないかと話してくださいました。

今回見学した海洋工学部はもともと学生数も少なく(1学年全体で175名-本校の1学年の約半分程度)、その割に校地は広々、広大と言って差し支えない。創設から140年の伝統があり、趣がある建物も点在する一方で、実験棟やら実験施設 だらけでもあった。地味だがここで日本の技術力を下支えしている学問が実践されているのを目の当たりにできた。

工学という本校生徒の多くには縁遠い分野の大学ではあるが、理数クラスの中には興味を持ってくれる人もいるのではない  だろうか。随分前の話だが、本校卒業生も進学しています(その人は東京水産大学でしたが、卒業後、都内の高等学校で理科の先生になられています)。細かな資料をもらってきましたので、興味のある人は是非どうぞ!

東京農工大学

首都圏は、多地域に比べて国公立大学が数多く設立されています。中には特に優秀な大学も多く、その数が多いせいで、 逆に世間的にはあまり知られていない大学もあるのですが…。東京農工大学は、学生が自ら、『知名度の低さと研究力の高さのギャップが魅力!!』と言い切ってしまう、まさに典型的な大学です

大学名通り、農学部と工学部の二系統からなり、農学部は1学年300名-全国で一番大規模、工学部は521名-建築学科はないが工学系の広範囲の学問領域を学べるようになっていて非常に充実している。

学部

学科

内容/特色

生物生産学科

いわゆる農学-農業系の研究

応用生物科学科

遺伝子系/バイオテクノロジー

環境資源科学科

水資源/森林資源などの再利用などの研究

地球生体システム学科

動植物の生態を研究

共同獣医学科

小動物が中心となるが岩手大学と共同で大型動物も扱う

応用分子化学科

化学全般(物理が必須)-素材の研究

有機材料化学科

高分子有機を扱う-(例)自動車の軽量化の研究

生命工学科

農学部応用生物学科に近い(1/3が同一科目)/ものづくりの実用化の研究

化学システム工学科

化学と環境とのかかわりを研究

機械システム工学科

ロボット工学

物理システム工学科

ナノテクノロジー

電気電子工学科

物を動かす動力の研究

機械工学科

物を動かすプログラムの研究

農学部は全体の半分以上、工学部でも25%が女子を占めていて、全国のこの系統の大学の中では最も多い。

※理系だと研究で夜遅くまでかかり心配という懸念も聞くが、通学者の平均通学時間は1~2hで、女子も元から多いので安心して大丈夫。

※農学部は全体の60%、工学部で77%が大学院進学をしている(修士課程→博士課程という場合も多い)。新入生  段階で進学希望者が過半数を占めており、元々研究志向が強いことが窺える。

<入試情報>

農学部

・現高等学校3年生は前期個別入試で英語(200点)+数学(200点)+理科1科目(200点)の配点だが、現高等学校2年生からは英語(200点)+数学(200点)+理科2科目(300点…150×2)での受験となる

…選択する科目としては化学95%、生物65%となっている

・後期の個別入試は例年通り英語のみ(センター900点:個別英語400点)

 

工学部

・前期日程ではセンター試験の配点が高くなる

…現行:センター900点:個別1000点(英語200点+数学400点+理科400点)

⇒来年度:センター900点:個別  500点(英語100点+数学200点+理科200点)

・後期日程ではセンター試験と個別試験の配点が同じになる(学科によってはセンターの方が高配点も)

…現行:センター900点:個別1000点(英語400点+数学300点+理科300点)

⇒来年度:センター650点:個別  650点(英語200点+数学150点+理科300点)

これから年度ごとに若干の変更が続きますので、自分の対象となる年度を確認しておくことが大事です。

 
   

<推薦入試>

農学部

◎AOゼミナール入試

※研究を志向し遂行できる素質と仲間を牽引していける積極性と行動力を持つ生徒

・第1回申し込み:9月下旬⇒第一次選考:10月(講義60分+課題レポート100分)

⇒第二次選考:10月(講義60分+課題レポート100分)⇒センター試験(65%以上の得点)

最終段階では殆ど落ちない(例年1名程度)

◎推薦試験II(Iは現在廃止)

※推薦書/志願理由書/調査書を提出するが、基本的にはセンター試験の結果次第(数理が得意な生徒が有利な配点

 

工学部

◎SAIL入試(物理システム工学科/情報工学科)

※物事を論理立てて考えられ、将来、優れた研究者・技術者を目指す生徒

・出願:9月下旬⇒第一次選考:9月(出願書類-志望理由書+調査書+特別活動レポート)

⇒第二次選考:10月(プレゼンテーション+面接)

10月中旬には結果が発表される(センター試験なし)

◎推薦試験I(化学システム工学科)

・規模縮小で1学科のみ(来年度入試でこれも廃止となり、ラストチャンス)

・出願:11月初旬⇒第一次選考(出願書類-推薦書+調査書+志望理由書)⇒第二次選考(小論文+面接)

最終合格発表は12月中旬(センター試験なし)

◎推薦試験II

※推薦書/志願理由書/調査書を提出するが、基本的にはセンター試験の結果次第(センター試験そのままの配点)

※現高等学校2年生から第一次選考として提出書類を11月に審査

⇒第二次選考として面接及び小論文試験で12月に審査⇒センター試験得点585点(得点率65%)で合格

…小論文試験は受験勉強の延長上にある内容を問う

ただし、第二次審査の評価によってはセンター試験得点540点(得点率60%)でも合格となることもある

 

<大学募集担当より>

◎全体としての規模は大きいが、各学科単位だと人数が少ないため、センターリサーチでは風評の影響を受け易い(特に倍率)

◎後期日程は募集人数が少ないこと、東京大学に後期日程がない/東京工業大学にも後期日程は殆どないことなどから、厳しい入試になってしまうが…。

◎国立大学は受験科目数が多いので1、2科目失敗してしまっても可能性がある。是非挑戦を!

◎私立大よりも受験が約1箇月遅い…現役生であれば3~4週間あれば実力はあげられる

私立大の1/3の学費で私立大以上の研究内容。研究を進めるなら国立大に限る

 

<印象> 府中キャンパスは基本的に農学部

◎郊外といえキャンパスが広い。キャンパスの一角には馬や牛もいる。羊(山羊?!)や鶏も鳴きまくっていて、『農学!』を実感。

◎獣医学科は一般の患者(犬、猫)の診察を行っていて、巨大な動物病院といった様子で壮観でした-最新の施設がふんだんにあって、学部生も含めて気軽に利用できる環境にあるとのこと。

◎植物工場では人工的に春夏秋冬の環境を作り出してブルーベリーの最大の収穫を得るための研究をしていた-そのまま実際に活用されるとのこと(利益率だとブルーベリーは苺やさくらんぼうよりも高い)。美味しいブルーベリーをご馳走になりました。

◎環境資源科学科では教授に『土壌』について熱く講義を拝聴した。農学に関わる分野は実生活に直結していることが実感 できました。教室には本校の理数クラス生徒たちが作成するのと同じような研究成果のポスターが掲示されていました。日本文と英文のものが並列されていて、理数クラスの人たちには参考になるだろうなぁと思いつつ拝見しました。最後にお土産に、磨くとピカピカに光ると言う泥団子をいただきました。

★全体として、『研究』が全面に出ていて、説明をしてくれた学生も先生方も、みなさん研究者そのものでした。

大学の先生からの言葉にもあるが、研究をするなら、やっぱりこういう大学でするべきなのかもしれませんね。うらやましいような 環境や施設が整っています。理数クラスのみなさん、実力をつけて今の研究をこんな大学で発展させてみませんか

今回は紙面がなくなってしまいましたが、大学院となると海外の多くの大学と研究生の交流が行われているのも特徴です。

学習院大学

JR目白駅から30GMARCHの一角One-Campusに理系学部も備える総合大学…。理想的な条件のようにも思えますが、学習院大学は『皇族の通う学校』として何となく敷居の高い大学となってしまっているようです。みなさんの先輩も通うこの大学、その実態がどうなっているのかをお伝えします。

<入試状況>2017年度入試について

センター試験を導入していない数少ない大学の一つ

・アドミッションポリシー(大学が入学希望者に求める項目)に合致した学生を入学させたい

・そのためには出来るだけ独自の問題で対応したい

※入試状況を完全に公開している

どの学部においても入学者定員の2倍程度の合格者を出している(要資料確認)

・従って実質倍率は3.5倍程度となる

※入試問題には全教員が関わっている

・上記の『独自性』にこだわっている

過去問を分析することが重要になる

来年度入試の変更点(法学部/経済学部)

・<法学部>

(従来)国  語 90分150点

(来年度)60分100点

・<経済学部>

(従来)国  語 90分150点

(来年度)60分120点

(従来)選択科目 90分150点

(来年度)60分120点

*来年度新設予定の国際社会学部(仮)とのバランスを取るため

 

学習院大学の3つの特徴~学長挨拶より~

①One Campus

大学院まで含め(現在構想中の神学部も)、全てが入学まで修了まで一つのキャンパスで学ぶ

・:学習院大学の学生としてのidentity(「らしさ」)を身に付けられる

・現在の学びは『学際性』が強まっている-学部をまたいだ学びの必要性が強まっている

②Team work

・教員間の連携が強い(ex.法学部FT Course)…それぞれの教員の連携で様々な実習が実現

・学生-教員の顔が見える(中規模大学ならではの強み

③Handmade

・業者任せでない海外研修/留学制度を導入…留学期間中に教員が状況確認に訪問

・留学先も教員の実績で開拓したものが殆ど

上記のような全体説明の後は、学部別の説明会となりました。会場が分かれていて3回しか設定されていなかったため、以下の3つの学部の説明を聞いてきました。

◎法学部

最近の法学部離れは著しいが…、法学部で学ぶのは知識だけではない。法律の対象は世の中そのもの。汎用性の高い能力を身に付けてもらいたい-調査し、議論し、発表するというプロセスを重視する。特にFT Courseでそのことが実践されている。  それを実現する場として、法経図書センターには65万冊の図書が所蔵され、いつでも活用できるようになっている。

これからの世の中の動きを鑑み、語学は英語+1(ロシア語/スペイン語/朝鮮語/イタリア語/アラビア語)となっている。

☑FT (Fast Track) Courseについて

法学部の中から少数精鋭で、国際的な競争を意識し、実践的で高度な専門知識と経験を習得するプログラム。1年次の 最後にTOEIC/TOEFLの点数と面接によって総合的に判断され、一学年15名程度。このコースに入ると、大学を3年間で卒業でき、無試験で大学院に入学できる。政策を実行できる能力を育成することを目標とし、政党訪問、大使館訪問、新聞社訪問など実地の活動を重視している。今年入学した本校出身の先輩は既にこのコースの候補生として学んでいます。

◎国際社会学部※平成28年度開設予定

今後の予定としては、27年3月に文部科学省に申請⇒8月に認可審査⇒9月に募集開始となる。社会科学の手法を   用いて国際社会の諸問題を解決する能力を養うことを目指す=国際社会のビジネス界において活躍できる人材を位を育成する。日本の常識は世界の非常識と言われるような状況を打開していく。

◎理学部

・物理学科/化学学科/数学科/生命科学科-科学の基礎となる4分野で構成されている。

1学年学生210名に対し、教授+准教授34名/助教31名で、学生:教員が約3:1の割合となり、『顔が見える少   人数教育』を実践している。

教授陣の水準が高く、それぞれの分野の世界的リーダーと目される教員が少なくない(ex.数学科教授9名中3名が日本 数学学界理事長経験者)。

・研究スペースが広いー東京大学と遜色ないレベル(キャンパス内でも奥まった最も静かな一角にある地上9階、地下1階の専門棟)。

・潤沢な競争的外部資金(大学予算以外の外部資金)を得ている-17年間連続で国から大型の資金を獲得している。  …見学した研究施設にはフェラーリ1台よりも高価な機器も使用されていた(以前見学した帝京大学の機器はベンツ1台分とのことだったが、更に上…)!

この大学を訪問して、いつも感じるのは『大学らしい大学だなぁ』ということです。門を入ってすぐのところにある武道場からは剣道の稽古と思しき奇声(掛声?!)が聞こえてきます。そこを通り過ぎると、今度は左側が大きなグラウンド、右側が体育館です。体育館ではバレーボールの試合が行われているようです。グラウンドでは降りしきる雨の中、アメリカンフットボールの練習です。そこかしこで学生たちの声が響いています。説明会が行われた建物の1階は自習室になっているようです。ガラスで仕切られた向こう側では真剣に書物に没頭している学生が多数。こちら側では、お菓子をつまみながらリラックスしておしゃべりしています。

この大学はとにかく広い。山手線の駅から1分かからない場所にあって、野球場があって、アーチェリー場があって、厩舎があって、馬場があって池があって…。最初に記したようなおかしな先入観は捨てましょう。みなさんが目指す価値のある大学だと思います!!

國學院大學

GMARCHの次に位置する成成明國武という枠組みをご存知ですか。蹊-城-治学院-學院-蔵の各大学です。今回の國學院大學は渋谷、表参道、恵比寿といったお洒落な三角形の中にあり、校舎も新しくなったばかり。しかしながら構成学部は文系学部のみで、しかも中には神道文化学部というちょっと特殊な学部も設置されています…。どんな大学なのかを紹介しましょう(こちらの学校は、『大學』という記述にこだわりがあるようですので、あえてこの表記を用いています)。

<入試情報>

・5学部15学科/専攻(文/神道文化/法/経済/人間開発)

・キャンパスは渋谷とたまプラーザの2箇所で、人間開発学部のみ4年間たまプラーザキャンパスで学ぶことになるが、2つのキャンパスが電車で30分以内ととても近いことから、全学生が週に1回はたまプラーザキャンパスに足を運ぶような工夫がされている。

・全体としては男子学生65%、女子学生35%の割合だが、学部によっては女子が多い学部もある。

2014年度入試

…例年2万人程度の出願者があるが、今回の入試ではそこまで届かず。

…AO入試は志願者大幅減(611名→520名)だが、基準点を設け合否を決めるため入学者の学力は維持されている。

人間開発学部は高倍率が続いているので要注意。

…センター方式は検定料を大幅値下げ(1出願18,000円×出願数→1出願13,000円、以降8,000

一人当たりの併願は平均1.2学科だったということは、実出願者増となった。

…一般受験では、センター方式検定料値下げの影響か倍率が下がったが、高学力の受験生が増え、学力は維持された。

センター試験(V方式)、一般受験A方式(2/3~5)、B方式(2月中旬)、C(3月上旬)と設定されているが、早めの受験で早めに合格を確保する傾向が顕著だった。

 

2015年度入試

…AO入試

☑文学部日本文学科はⅠ類(レポート重視型…3,000字)とⅡ類(第2次選考(学科試験)重視型)に分かれる

☑文学部外国語文化学科は検定試験結果(実用英検準1級/TOEFL-IBT61点以上/TOEIC600点以上)の者は第2次選考試験免除となる

☑法学部のエントリーシートが簡略化される

…一般入試A方式(2/2~4)

(従来)最初の二日は3科目型で三日目のみ2科目型⇒(来年度)全日程とも3科目型に変更

(従来)初日(2/2)が全入試定員の半分の募集⇒(来年度)A方式3回で定員を均等に配分

…一般入試C方式(3月上旬)

(従来)3科目型受験  ⇒(来年度)2科目型受験

…神道文化学部(B/C方式)

☑現代文と英語の必須2科目型受験となり、国語重視配点

全体の入試の中では、センター試験(V方式)が低倍率のためお奨め(大学入学課より)。

推薦試験とAO試験合格者に対しては強制ではないが英語e-learningと国語の小論文添削の入学前学習講座への受講を促している(別途費用25,000円程度)。

◎変更点が盛り沢山ため、全てをまとめることはできませんでした。興味のある人はオープンキャンパスに足を運びましょう。

既に今週の日曜日に第一回目開催済み。

◎どうしても目立つのは文学部史学科ですが(柳田國男、折口信夫、金田一京助など関わった著名人は数知れず)…、今回の説明会では法学部に注目してみました。

法学部に注目!

・昨今文系学部の不人気が続いているが、中でも著しいのが『法学部』…

・しかし、文京生にも法学部希望の人もいるはず。そんな人は國學院大學の法学部に注目してはどうでしょう。

☄法学部の現状打破のために、國學院大學の法学部では改革に取り組んでいる。

☄よく『本校のゼミはすごい!』といった宣伝文句を聞くと思うが、これは高校で言えば『本校の総合学習はすごい!』と言っているのに等しい。大切なのは普通の授業をどう行うか。

☄他の大学の多くが100名以上の学生で行われる一斉授業が殆ど。國學院大學で現在進行中の教育改革で、徐々に成果が上がりつつある。

                  

※全国の法学部の中では一ツ橋大学に次いで就職率第2位。

※特に少人数で指導が行われている国立大学と違って、定員300名規模の大規模法学部の中では第1位。

※国家公務員総合職(厚労省)や司法試験合格率の高い法科大学院への進学者も出ている。

 

法学部の就職率(週刊ダイヤモンド誌調)

一ツ橋大学:94.1%

國學院大学:86.6%

慶應義塾大学:85.8%

上智大学:85.5%

学習院大学:84.8%

早稲田大学:83.7%

中央大学:79.5%

成蹊大学:79.4%

千葉大学:79.3%

立教大学:78.9%

東京大学:78.8%

明治大学:77.2%

成城大学:77.0%

青山学院大学:75.3%

東洋大学:74.5%

明治学院大学:74.4%

法政大学:73.6%

獨協大学:71.2%

駒澤大学:67.7%

日本大学:66.9%

*ここに挙げた割合は各大学独自の調査ではなく、週刊ダイヤモンド誌が採用している基準で計算されている

 

★全体の底上げとして、全ての科目で教育改革に着手。教育改革のKey Wordは『とにかく勉強をさせること』

…アクティブラーニングの実践

…グループ学習の導入

…反転授業を採用

…毎回の授業で20名以上に発言をさせる

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