Bunkyo Blog
文京学院での生活をお知らせします
学校長フォトダイアリー:「新学力講座 」
08月
31日
2022
文京学院の春 ―― まずはサクラが咲き誇り、次第にハナミズキの白い花がそっとほころび始めます。
1912年、日本から米国ワシントンに贈られたサクラの苗木。ポトマック川のほとりで、今もなお美しい花を咲かせ続けています。そして、その返礼として日本に贈られたのが、ハナミズキでした。互いに国境を越えて命を咲かせる2つの花をタイトルにしたフォトダイアリー。
グローバル時代を生きる小学生、中学生の皆さんに向けて、「文京学院のイマ」を写真と共にお届けしていきます。
(中学高校校長:清水 直樹)
■「新学力講座 」
暑さも盛りの8月、涼しい校舎の中で真剣な顔で机に向かう生徒たちの姿がありました。
夏休み恒例の「夏期進学講座」。自分の受験科目に合わせて必死に取り組む高校3年生。英語、数学、現代文、化学に日本史・・・おなじみのラインナップが並びます。
一方、中学2年生から高校2年生の教室をのぞいてみると・・・。
「文系的な探究の手法で読み解く『進撃の巨人』」
「ちょっとだけ自信が持てるPC講座」
「流行の歌に学ぶ表現・思考力講座」
「どんな大学を選べば良い?志願理由書・面接対策」などなど。
「新学力講座」と名付けられたユニークな講座がたくさん・・・!
その中のひとつ、「推薦系小論文への準備~よく出るテーマの基礎講座」は、社会科教諭でもある私(校長)が担当しました。
生徒たちはもちろん、先生たちもがんばった夏。
バックナンバー
■「ウクライナ」(5月18日)
■「3年ぶりの再会」(5月23日)
■「メタバース!?」(6月18日)
■「教育実習」(6月23日)
■「20年後のプリキュア」(7月2日)
■「猛暑の夏~熱中症対策」(7月11日)
「Atlantic Pacific Japan サマーキャンプの視察、その背景とは?」(学院長・理事長:島田 昌和)
08月
19日
2022
夏休み中、生徒たちは様々な活動をしています。多様なレポートがあがっていますが、特に岩手県の釜石市でのアトランティックパシフィックのサマープログラムが5回に渡って掲載されています。このコロナ禍にあって、綱渡りのようにして実施した、参加生徒が随分と遠くに足を運んだ校外プログラムです。さまざまなプログラムが詰め込まれていて、これは一体何?と思われた方も少なくないかも知れません。
そもそもこのプログラムは、文京学院大学とロンドン芸術大学(UAL)のつながりの中で、関わり始めたものでした。2011年の東日本大震災後に、アートの力で被災地に何か力を貸したいと行動し始めたUALのクリス・ウエインライト副総長らの活動に起因します。その中でロビン・ジェンキンス博士はウエールズのアトランティックカレッジの運営にも携わっていました。イギリスも海洋国で、入り組んだ海岸線に囲まれています。海の災害や海難救助のために入り江毎にレスキューボートが用意され、それをボランティアメンバーが運営しているそうです。日本の消防団活動のようですね。
なんとそれを津波の被災地に用意したいと考え、受け入れをしたのが岩手県の釜石だったのです。このサマーキャンプの開催地・釜石市の根浜地区も津波で大きな被害を受けました。家族を亡くした住民がたくさんおられます。その方々がこのレスキューボートの運営を一緒に担っているのです。英国で製作されたボートとその収納コンテナははるばる海を渡って日本に到着し、文京学院大学の本郷キャンパスの中庭に仮置きされました。
その後、2019年から釜石市でのサマーキャンプがスタートし、文京の中高からたくさんの生徒が参加しています。海を題材にいろんな思いが詰まっています。海をよく知って、安全に怖がらずに海と共生してほしい。大量の海洋プラスチックゴミが海の生態系を破壊しようとしている。釜石は津波でどんな被害を受けて、そこからどのようにして復興に向かって頑張ってきたかを知ってほしい。都会の日常生活に海の存在は希薄かもしれません。しかし、多くの資源、我々を取り巻く環境、いつどこで起こるかわからない災害、いい点も悪い点も含めて海の存在を忘れることなく、上手に付き合っていかねばなりません。
私も2泊と短い期間でしたが、生徒たちの活動をこの眼で見たくて訪問してきました。地元の民宿のおばちゃんの優しさ、たった5日間であっても地元と東京をはじめ日本各地から集まった中高生たち。英国からやってきたプロフェッショナルなスタッフ。このプログラムから巣立った大学生のお兄さんお姉さん。地元の実に多くの方々による支援によってプログラムが成り立っていること。
私があえて書くまでもなく、文京生はそれらを一杯に受けとめてきてくれました。大学ではご縁のある釜石の地で大学生が学ぶことのできる“スタディケーション”を実現したいと考え、学生が行動を始めています。文京にとっても第2の故郷が釜石になることを夢見ています。
(学院長・理事長:島田 昌和)
2022年度「学院長メッセージ」バックナンバー
■「学院長メッセージ」(4月6日)
■「ペン習字600枚」(5月2日)
■「中学3年生の関西修学旅行」(5月16日)
■「芸術鑑賞会:劇団四季『アラジン』の壮大なロマン」(6月6日)
■「保護者"役員"さんとのトーク」(6月20日)
■「ICT活用授業”潜入”」(7月1日)
公益財団法人文京アカデミー主催「子どもアカデミア講座」
08月
17日
2022
去る8月4日・5日、本校の物理数学室にて、公益財団法人文京アカデミー主催「子どもアカデミア講座」を実施しました。子どもアカデミアは、文京区内在住・在学の小中学生を対象とした、子供の感性・知識を成長させることを目的とした講座です。
本講座では、本校教員を講師とし、「人工イクラを作ろう(アルギン酸ボールの作成)」という、昆布のネバネバの成分であるアルギン酸ナトリウムと吸湿剤の主成分である塩化カルシウムを用いて、イクラのようなものを化学的に合成する実験を行いました。
参加者は、多数の応募の中から抽選で選ばれた小学校低学年の親子20組で、実験終了後は全ての受講者の方からアンケートにより100点満点の評価を頂きました。
本校は開かれた学校を目指しており、区の依頼を受けましてこのような講座を毎年実施しております。ご興味ある方は来年の開設される予定の講座にも是非ともご参加ください。なお、本講座はただ実験を行うだけの授業にはせず、なぜそうなるのかを小学校低学年の生徒たちにも理解しやすいように工夫しております。 本校での授業もそうですが、常に、実験の楽しさや考え方を学習できる環境を提供したいと思っております。例年であれば、ここには本校の理数キャリアコースの生徒たちもTA(ティーチングアシスタント)として参加し、TA活動を通じた学びの場になるような場作りにもなっております。
今後も、参加した生徒・保護者・そして教員がこの場を通じて成長ができる講座を毎回目指していきたいと思います。