高等学校：「ソニー本社訪問」
ソニー本社訪問（JSEC ソニー賞受賞の副賞として） 1月24日、高校2年理数キャリアコースの生徒2名が「ソニー株式会社」を訪問しました。この2名は、国内最高峰の自由研究大会である「JSEC」で上位8研究に選ばれ、そのなかの「ソニー賞」を受賞した生徒です。その副賞として、ソニー株式会社のエンジニアを中心とした方々と交流する機会を賜り、今回の訪問に繋がりました。
またこの生徒たちは、日本代表としてアメリカのダラスで行われる自由研究の国際大会にも出場する予定です。今回の交流会の目的の1つとして、この世界大会に向けて自身の研究に対するフィードバックを受け、研究をよりしっかりとしたものにしていくというものがあります。
ソニー様側も通常の業務が大変お忙しいなか、ボランティアで10名ほどの方が集まってくださいました。熱心に研究活動を行う本校の若き研究者と交流することで、自身の糧にしたいといったようなお言葉をいただきました。
本校の生徒の研究は、紅と墨を用いた江戸時代の化粧法の研究です。紅と墨を混ぜたときに色がどのように見えるかという研究は、なかなか専門の方がおらず、生徒たちは専門的な意見を強く望んでおりました。ソニー様との交流会ではその念願がついに叶い、普段デジタルカメラに関する技術を研究されているエンジニアの方より研究に対する非常に多くの助言をいただくことができました（エンジニアの方はこの助言のために高い紅を購入され、ご自身でも実験をされていたとのことで、生徒も引率教員も感動していました）。
また言葉による助言だけではなく、ソニー様で作られているカメラを用いて、実験資料の撮影方法のレクチャーも受けることができました。カメラは目に見えるものを記録するものである、この記事を書いている教員自身もそう考えておりましたが、それは正しくないとのことです。カメラは目に見えないものを記録することも可能で、様々な工夫をすることで色々なデータを得られることを交流会で学ばせていただきました。
今回の交流会は今後の研究に向けた第一歩です。研究を更に発展させて、日本有数の研究から、世界有数の研究にステップアップできたらと考えております。世界大会は5月に予定されており、現在、生徒は英会話の特訓や追加実験の計画を立てている最中です。