探究活動

高等学校:「Science Fair 2023 (4)」

探究活動

サイエンスフェア:基調講演(6月17日)

いよいよメインプログラムとなる「サイエンスフェア」当日を迎えました。

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生徒によるプレゼンテーションに先立ち、今年は、東京大学大学院工学系研究科 附属総合研究機構プロジェクト部門より塩見 淳一郎教授をお迎えし、基調講演を行っていただきました。テーマは「Controlling “Heat” freely! – Engineering that spans across atoms, materials, devices and society-」。熱をテーマに、実生活に関わるところに話を結びつけながら非常に興味深い講義となりました。塩見教授のお話からは、熱だけでなく、国際交流や工学の素晴らしさを伝えたいという情熱も強く感じられ、両校の生徒たちの心に刻まれた講演となったことでしょう。

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本校理数キャリアコース全員が参加した講演。これをきっかけに工学を学びたいと考えるようになった生徒も。キャリア形成や自らの研究を考えるきっかけにもなり、非常に貴重な機会となりました。

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サイエンスフェア:オーラルプレゼンテーション(同日)

基調講演に続き行われる「オーラルプレゼンテーション」。それぞれの学校から2テーマずつ生徒が選抜され、全員の前でプレゼン、質疑応答を行います。

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今年度のテーマは、「Unraveling a 400-Year-Old Mystery: Exploring the Makeup Method for Producing Green Color with Ink and Beni」(本校)、「A New Design of Auxetic Structure Using the Centroid of Linear and Non-linear Shapes and The Golden Spiral」(PCSHS-P校)、「One Way to Protect Children from Internet Crime」(本校)、「Prohibiting Amyloid beta Plaques in Alzheimer’s Patient by Use Phenolic Extracted From Vigna Angularis (L.) Seed」(PCSHS-P校)の4テーマとなりました。

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本校から選別された研究は、今年度の自由研究の世界大会で数ある研究の中で優秀賞を受賞し文部科学大臣表彰が予定されている「紅」の研究と、タイと日本の国家間交流の場であるTJ-SIFに参加をした手書き文字の認識の研究の2テーマで、両者共に昨年度のタイ科学交流プログラムの参加生徒でもあります。

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聞き手となった生徒たちからは、それぞれの研究に対して積極的な質問を行い、理解を深めることができました。発表した生徒たちも自身の研究を余すところなく伝えきり、質疑応答にも見事な英語で対応してみせました。

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サイエンスフェア:ポスターセッション(同日)

午後は、両校の生徒の研究発表の場として、「ポスターセッション」が行われました。ポスターはすべて英語で作成、発表も質疑応答も全て英語で行われます。

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会場には、PCSHS-P校の先生方をはじめ本校教員、本校高校1・2年生など多くの人たちが聴講者として参加をし、議論を交わします。サイエンスフェアの中でもメインイベントとなるポスターセッションを前に、緊張した様子の生徒たち。

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しかし、実際にセッションが始まると、生徒たちは非常に生き生きと発表を行っていました。PCSHS-P校の生徒からの質問にも的確に答え、相手の研究発表に対しても活発に質問が飛びました。生徒たちの表情からは達成感が溢れて見えました。

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開会式・閉会式(同日)

「サイエンスフェア」は本校生徒による司会で開会式と閉会式が行われます。開会式ではPCSHS-P校の先生方を紹介し、スクールギフトの交換が行われました。今年、PCSHS-P校からは優美なカップが贈られ、本校からは日本語授業で使用できる教材(かるた)を贈らせていただきました。また閉会式では、本校ネイティブスピーカーであるアラン・ニズベット先生より講評をいただき、PCSHS-P校の先生方と生徒に修了証の授与を行いました。タイ科学交流の核となる1日を、多くの学びと交流と共に終えることができました。

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ホストクラスとして(6月14日~)

タイ科学交流は高校2年生が交流の中心となって活動しました。この1週間はPCSHS-P校の生徒・先生方のお出迎えから始まり、各プログラムの司会、観光案内まで積極的に交流とサポートを行いました。もちろん英語を介しての活動での会話でしたが、日頃の英語学習の成果を発揮し、臆することなく積極的にコミュニケーションをとる姿が印象的でした。特に17日に行われた「オーラルプレゼンテーション」の際は、多くの生徒が積極的に質問をし、発表者と聴講者の「伝えたい」「理解したい」という熱い想いが発表会を盛り上げました。

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