高等学校:「Science Fair 2023 (5)」
東邦大学実験講義(6月19日)
PCSHS-P校の生徒とバディである本校生徒が、東邦大学を訪問させていただきました。理学部化学科構造有機化学教室の幅田 揚一教授、桑原 俊介教授による『スピロピランの合成 (Synthesis of Spiropyran)』の実験講義を受講するためです。
この講座では、紫外線が当たることで構造が変化し色が変わるフォトクロミック化合物であるスピロピランの合成実験を行いました。実験中は8名の大学院生がティーチングアシスタントとしてサポートをしてくれました。
午前中には合成操作を行い、学生食堂でのランチ、薬草園の散策などをしている間に合成した化合物を乾燥させ、午後には赤外線吸収スペクトルの測定、融点測定、紫外線を照射して色が変化する様子を観察しました。
自分たちが作った物質に紫外線を照射し、実際に色が変わることでスピロピランであることを確認できたときには、「おぉ…」と感嘆の声が漏れていました。
国立科学博物館(6月20日)
いよいよ最終日の活動です。日本で最も歴史のある. 博物館のひとつであり、自然史・科学技術史に関する国立の唯一の総合科学博物館の「国立科学博物館」に行きました。
展示数が非常に多く、その全てを見回るには時間が足りませんでしたが、物理、化学、生物、地学などそれぞれのグループが興味の高い分野を中心に見学していきました。
その後、電車で移動し、お台場観光を満喫したPCSHS-P校の生徒たちは、本校のバスで羽田空港へと向かい、無事帰途に着きました。
一生の宝物(6月14日~)
あっという間の1週間が終わりました。最終日のお別れの様子を見ていると、生徒たちは「科学」という共通の興味関心をもつ海外の同世代の友人と様々な体験を共有し、一生の宝物になるような貴重な時間を過ごしたのだと実感しました。
次は本校が課題研究の成果を持ってPCSHS-P校を訪問する番です。選抜メンバーは12月の訪問に向けてこの夏、本格的に研究に取り組むことになります。交流は今後も続いていきます。