探究活動

高校3年生(「紅」の研究チーム):「文部科学大臣表彰」

探究活動

去る8月7日、文部科学省において「令和5年度 国際科学技術コンテスト優秀者等表彰」が執り行われ、高校3年理数キャリアコース所属の本校生徒2名が「文部科学大臣表彰」を受けました。

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今回の受賞対象はアメリカ・テキサス州ダラスで開催された全世界で最大規模の科学のオリンピック「リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2023」の日本代表メンバーに選出され、大会に参加した生徒等になります。このコンテストで特に優秀な成績を修めた者に対して文部科学大臣表彰が、健闘した者に対して文部科学大臣特別賞が授与されました。
本校の生徒2名はISEFにおいて紅と墨を用いた江戸時代の伝統的な化粧法の再現・解析を行い、「材料科学部門 優秀賞4等」を受賞しました。そのなかでも材料科学の分野において、特に優秀な研究を行った者として世界で認められたため、「文部科学大臣表彰」を受賞することになりました(文部科学大臣表彰とは、文部科学大臣より直接表彰される表彰を意味しており、似た名前の文部科学大臣賞とは性質が異なります)。

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今回は永岡桂子文部科学大臣がご多忙のため、簗和 生文部科学副大臣より直接の表彰が行われました。また、授与後の懇談会では副大臣とISEFに関する話だけでなく、今後の科学教育に関する意見などを伝える機会があり、本校の2人も研究者の卵である高校生として、積極的に発言していました。なお、今回のISEFに日本代表として出場した11研究のうち、文部科学大臣表彰を受賞したものは本校を含めた3研究、文部科学大臣特別賞を受賞したものは8研究になります。科学分野の表彰はなかなかその凄さがわかりにくい部分があるかと思いますが、オリンピックでメダルを取った場合と同等の功績と思っていただければと思います。夏の風物詩である夏の甲子園との比較をするのであれば、優勝した以上の価値があるかもしれません。
この2名の生徒の活躍を受け、後輩である理数キャリアコースの2年生の生徒においては「研究で何かを成し遂げたい」と考えている生徒が増え、夏休みの現在も実験室では研究を行う生徒たちが絶えません。今年度より学校全体で新しい探究プログラムも動いており、これに続く生徒たちがいずれの日かこの成果を超えてくれるのが大変楽しみです。
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