グローバル教育

中学校・高等学校:「Atlantic Pacific Japan サマーキャンプ」(2日目)

グローバル教育

いよいよ本格的にプログラムが始まりました。
イギリスで200年以上に渡り根付いてきた民間によるボートレスキューに深く携わってきたロビン氏が創設したAtlantic Pacificは、「海」をキーワードに様々な学習活動を展開しているイギリスに本拠地を置くNPOです。東日本大震災以後は、釜石市の皆さんと継続的に活動を進めてきました。本日のテーマは、「海を知る」。漁業体験やセーリング、津波被災者のお話を伺うなど、海の楽しさと恐ろしさの両面を学んだ1日でした。


以下、参加生徒(国際教養コース 高校1年生)のレポートです。

グループごとに別々のアクティビティを行ったので、私が参加したアクティビティを紹介します。

・セーリング教室
インストラクターの方にヨットの進む原理や、操縦の仕方を教えていただき、実際に一人一つのヨットに乗りました。 最初は怖かったけれど、風に乗り始めるととても楽しかったです。

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・漁業体験
リアス式海岸の釜石市は、養殖が盛んです。今の時期はホタテが出荷されています。私たちの民宿のお父さんは、漁師です。そのお父さんの船で養殖場に連れて行っていただきました。 途中、蓬莱島(通称ひょうたん島・「ひょっこりひょうたん島のモデル」)や、遠くから鬼が石を投げてすっぽり収まったと言われる 丸石などを海から見せてもらいました。 お父さんが「内緒だよ」と言いながら、その場で食べさせて下さったホタテは、とても新鮮で美味しかったです。

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・BOAT
水難救助で使うボートに乗り、実際にボートを自分で操縦してみることに挑戦しました。最初はロビンさんがお手本をしていて、とても簡単そうにやっていました。しかし、いざ自分がやってみると、難しく、スピードがあるので怖かったです。

・震災、釜石について
東日本大震災の時に津波に流されてしまった宿の女将さんにお話を伺いました。「おばあちゃんたちの言葉で私たちは今生きている」女将さんは、「地震かあったら山に逃げろ」という言葉を信じて宿の裏山に逃げたそうです。逃げ遅れた避難者を誘導するために、山を降りた時に女将さんは津波に飲み込まれてしまいましたが、運よく波で打ち上げられたバスの屋根にしがみつき、助かったのだそうです。 東日本大震災の津波についてはニュースなどで少し聞いたことがあったけれど、実際に現地に行って聞くと、本当にこの海でそんなに悲惨なことがおこったのかと疑いたくなる内容でした。

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今日の夜ご飯は和食でした。色々な食材でていねいに作って下さるご飯は、美味しかったです!

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