高等学校:「マレーシア訪問プログラム」(2)
9月21~26日、高校生4名が2名の引率教員と共にマレーシアの「マレーシア国際大学」付属校を訪問、様々なプログラムに参加しました。コロナ禍、本当に久しぶりの海外渡航プログラムとなりました。
参加生徒の感想を伝えします。
■ 初日、朝の地下鉄に乗り、訪問する学校の最寄駅に向かいました。駅に着いた途端、現地校の生徒数名が私たちのもとに駆け寄り、まるで私たちの到着をずっと待ち侘びていたかのように笑顔で挨拶を交わしてくれました。私は学校に到着してから生徒の皆さんとお会いできると思っていたので、このような素敵な歓迎を受けるとは思っていませんでした。その後、バスに乗りIIUM School(国際イスラム大学マレーシア付属校)に向かいました。途中、お互い自己紹介をしたり、趣味や学校生活の話をしたりなど、とても会話が盛り上がりました。学校に到着した後も大勢の生徒や先生方が私たちを温かく歓迎してくださりとても嬉しかったです。その反面とても不安を感じていました。今まで英語を本格的に活用したことがなく、こうした経験が初めてだったため、しっかり英語が使えるのか、相手に自分の気持ちが伝わるのかなど消極的に考えている自分がいました。その後、グループに分かれて「グループトーク」を行いました。2 人の生徒さんが私の元に来てくれ、短い時間にもかかわらず、たくさん会話をしてくれました。また、私はこのグループトークを通して、感じることがありました。それは「話すこと」の大切さです。生徒の皆さんと話すまでは、とにかく不安でしたが、自信を持って話すことで自分の伝えたいこと、気持ちを相手にはっきりと伝えることができることを実感しました。その間、2 人の生徒さんは温かい目で私の顔を見て頷いてくれていました。また、私の英語がとても上手だと言っていただき、今まで感じたことのないくらい嬉しい気持ちになりました。
私はそのおかげで自信がつき、一転何の不安もなくと楽しく会話することができました。とても短い時間でした。グループトークは私を変えてくれた大切な時間のひとつだったと思います。午後には「高校生サミット」にてプレゼンテーションを行いました。私たち高校 2 年生はコロナ禍における公衆衛生について発表しました。大勢の方が見ている中での発表はとても緊張しましたが、自分の調査の成果を思う存分伝えることができたと思います。その後、コロナ禍による問題点をいくつか挙げ、その改善点や今後私たちに何ができるかなどについて、(日本国内の)文京学院の生徒の皆さんにもオンラインで参加していただき、グループに分かれてディスカッションを行いました。それぞれのグループが自分たちの意見を発表することで、私たちが思いつくことのできなかったアイディアを得ることができ、視野を広げることができました。初めての海外渡航となった私にとってはとても貴重な体験をすることができ、見るもの触れるもの全てが新鮮でした。それまで見たことがなかった伝統文化も目で、耳で直接感じることができ、とても嬉しかったです。この経験は私にとって本当に大きな 財産です。私たちのために素敵な歓迎をしてくださったIIUM Schoolの皆さん、引率してくださった先生方ありがとうござい ました。この経験を今後の学校生活、将来のキャリアに活かしていきたいです。(高校2年 理数キャリアコース)
■ 3 日目の午前は幼稚園を訪問させていただきました。日本の幼稚園に似ているものの、コロナ対策呼びかけのポスターにイスラムの文化、マレーシアを感じさせるものがあったりと、高校(IIUM School)とはまたガラッと違う環境を身近で見学させていただいたことはとても良い経験になりました。午後は前日と同じように高校を訪問させていただきました。文京サイドが 4 チームに別れ、それぞれに担当メンバーが数人ついてくれました。スクールツアーから授業見学、アイスブレイクまで本当に数え切れないほどのたくさんのアクティビティを現地高校生たちが用意してくださっていて、時間を忘れて楽しんだことを覚えています。また、帰るまでの数時間、カフェテリアでたくさんの高校生たちと学校のシステムの違い、成績のこと、将来のこと、文化のこと、友人関係のことを言語の壁を越えて会話できた経験は、自分が渡航前に想像していた文化交流の何倍も刺激的で新鮮なものばかりでした。
私が今回マレーシアで感じたものは数え切れないほどありますが、何が印象強く残ったか、と聞かれ真っ先に言うのは「マレーシアの人々の温かさ」です。彼らの優しさとおもてなしの心がなければ、私の今回の経験は形作られませんでした。また自分の英語力、積極性にも自信を持つことができました。マレーシアの高校生は日本の学生に比べて自分の意見を躊躇せず積極的に発言していて、そんな中で自分が縮こまるのではないかと不安でした。ただ、最終的には意見を英語という第2言語で臆せず伝えられたこと、そして彼らの文化や宗教についてを惜しみなく吸収できたことは自分自身の自信にも つながりましたし、興味関心の広がりを感じました。5 日間という短い日程でしたが、このプログラムに参加していなかった自分を想像できないですし、またこの研修で得たこと、そして反省すべき点をこれからの国際交流に活かしていこうと思います。(高校2年 国際教養コース)
(「マレーシア訪問プログラム」(1)はこちらをご覧ください)