高等学校の学び

高校3年生:金 修琳氏の講演会

高校 学習ブログ

毎年本校では、金 修琳(キム・スーリン)氏をお招きし、高校3年生を対象に講演会を実施しています。金氏は、6歳までに聴覚を失ってしまったにも関わらず、韓国語、日本語、英語、スペイン語の4ヶ国語を話されるだけでなく、日本で外資系企業に勤められ、活躍されている方です。

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先週の事前学習を経て、いよいよ臨んだ本日の講演会。著書を読み、グループワーク等を通して、彼女の生い立ちに触れていることもあってか、金氏が会場に現れると生徒たちは遠慮がちにざわめきます。

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金氏が強く訴える「3つの信念」は、「当たって砕けろ」、「楽しめ」、「成せば成る」。字面だけを見れば、取り立てて特別な言葉ではないかもしれませんが、壮絶な人生を送ってこられた彼女から発せられるとき、その言葉には強い説得力、重みが感じられ、見る見るお話に引き込まれてしまいます。特に、進学に向けて邁進中とは言え、日々悩みの絶えない高校3年生。「何事も楽しまないと長続きはしない。どんな状況であっても、楽しみをもって臨めば道が拓ける」といったお話は、金氏からの応援メッセージとして、大きな励みになったことでしょう。

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講演の後、質疑応答が行われました。質問のある生徒が一人ひとりステージ上がり、金氏の目の前で質問をします。その口の動きを見て、次々に質問に応えてくださる様子を見ると、彼女に障がいがあることなど信じられない気持ちになります。得意な韓国語で質問した生徒もおり、その流暢さに金氏が驚かれるという一幕も。

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毎年本校生徒のために講演をしてくださる金氏。今年も多くの生徒にエールを送ってくださいました。
その日の終礼では、毎週行われている英単語・英熟語テストが行われましたが、生徒たちが普段以上に真剣に向き合っているように見えたのは、気のせいではないように思います。

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