「ペン習字600枚」(学院長・理事長:島田 昌和)
入学式で私もペン習字600枚にチャレンジしますと、宣言しましたので、決意が揺らがないように、中学1年生と高校1年生のペン習字を書いている生徒さんと記念写真撮影とペン習字を巡る語らいの機会を設けてもらいました。
私自身、どうやって計画的にペン習字を続けるか、自己流で考えたペース配分などありましたので、生徒はそのあたりをどうしているのか、是非聞き出したかったのです。中学生の時に1年間で600枚書いた経験のある高校1年生は一日に3枚、一週間で20枚のペースを絶対に守る、と話してくれました。これは私自身も逆算して割り出したペースとまさに一致していて、私の計画が間違っていなかった、とうれしくなりました。さらに彼女は万が一遅れてしまったら、翌週には絶対その遅れを取り戻し、先延ばししないことです、と助言してくれました。これって、長期の計画を遂行するときに、すべてに通じる鉄則でしょう。それができる人がペン習字もちゃんと600枚を提出できるということです。
入学式で大きな目標を立てましょうと呼びかけました。どんな目標を立てましたか、と聞くとみんな英検の次のレベルの合格を目標にしましたと話してくれました。文京学院の中高はいま、グローバル化の目に見える指標として英検取得を掲げていますので、それを自分の目標として位置づけていてくれています。さらに、追い詰められないよう、早い段階での合格をめざすと語っていました。二次試験までありますので、まずは早い段階で一次試験を突破して、1回で二次試験が合格しなくても再チャレンジして合格できるようにしたいということでしょう。先に語ってくれたペン習字の計画性がちゃんと生きていてすばらしいなと感心させられました。
私はなるべく朝のうちにペン習字を3枚を書くようにしています。雑念を払って無心で、「とめ」や「はね」を意識して丁寧に字が書ける事に集中します。そうしないとあっという間に字がゆがんでしまいます。気持ちを集中し、その日の予定の心の準備を一時だけ忘れてリフレッシュできる切り替えの時間になります。精神衛生上も実に有益なペン習字である事を実感しています。
(学院長・理事長:島田 昌和)
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■「学院長メッセージ」(4月6日)