「保護者”役員”さんとのトーク」(学院長・理事長:島田 昌和)
ご子女を預けてくださる保護者の方々が本学をどう見て、関わってくださっているかをお聞きしようと、中高後援会の役員をしていただいている保護者4人の方とお話する機会を設けました。所属する学年も異なる中で、お父様やお母様がいらしてくださいました。お伺いしたことは後援会役員として学校に関わってくださっていてお感じになっていること、中高生の一保護者として本学に関して感じていることを伺いました。わずか30分ほどのお時間でしたので、言い足りないことがいっぱいあったと思います。
皆様、後援会の役員という立場で学校へのボランティアにお力を注いでくださっています。こういう会は普通大変なことだらけなわけですが、何らかの“利点”もあるかと思い、伺いました。「いろいろな視点で学校と娘を理解できるようになること」、「親同士のお付き合いがたくさんできるようになること」、「それも違う学年、特に上の学年の保護者の方から成長の変化で出てくることがらを教えていただける」ことなどを挙げてくださいました。「先輩役員の皆さんは優しく親切に迎えてくださり、困ることは何もありませんでした」とお話しくださいました。「ぜひとも敬遠しないで、ご一緒ください」と熱く語ってくださいました。
次に一保護者として学校をどうご覧になっているかをお聞きしました。ご自身が卒業生のお母さまは、自分が生徒だったころと変わらず、生徒が明るくて元気いっぱいで、安心します、とお話しくださいました。アオバジャパン・インターナショナルスクール(A-JIS)との交流が始まっていますが、それに参加して授業の違いがわかってすぐそばに海外の学校があるようで刺激に満ちていると話してくださったお母様もおられました。全部の交流行事に参加したいと言っているとのことでした。
ご自身のキャリア形成を振り返られて、学校で取り組む探求学習を活かして、自身の将来のキャリアとそれに基づく進路を自分で考えられる子に育てたいとお話くださったお母様もおられました。公立校ではここまでいろんな面のフォローは望めないのでありがたく思っているが、学力面でもっと上を目指せるはずで、それに力を入れてくださいというエールもいただきました。
ICTを積極導入していただいているが、もっと高度な使い方を目指してほしい、とのリクエストもいただきました。これに対してはこの企画をおぜん立てしてくれているICT広報の担当教員が「ちょうど、生徒のICT委員会を作ろうと用意を始めたところです」とかわりに答えてくれました。確かに昔から大きくは変わっていない生徒の委員会活動を教育の変化にあわせて変えていくべきと私も思います。
まだまだ書き足りないのですが、ここ2年間、コロナ禍で保護者の皆様の後援会活動も低調にならざるを得ず、つながりが希薄になっていたのは否めません。その中でご尽力いただいている役員の皆様に改めて深く感謝を申し上げます。そして今変化しつつある学校の教育をどうしていくべきか、忌憚のない意見交換の場を持ち、共通理解を積み上げて拡げていくことが何より重要だと感じました。皆様の熱いご子女へ成長への期待に少しでもお応えできるよう学校の全員で日々精進していこうと改めて心に刻んだ、良い機会でありました。忙しい中にもかかわらず、私の呼びかけそのものを喜んで下さった言葉が忘れられません。さらに私の渋沢栄一研究にまで関心を示してくださるなんて、望外の喜びでありました。
(学院長・理事長:島田 昌和)
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