高校3年生:「耳の聞こえない私が4ヶ国語しゃべれる理由」
2021.06.02
毎年本校では、金 修琳(キム・スーリン)氏をお招きし、高校3年生を対象に講演会を実施しています。金氏は、6歳までに聴覚を失ってしまったにも関わらず、韓国語、日本語、英語、スペイン語の4ヶ国語を話されるだけでなく、日本で外資系企業に勤められ、活躍されている方です。
4種類もの言語習得という点に目が行きがちですが、むしろ、様々なハンディキャップをもろともしないその生き方が、講演を聴く者に大きな影響と勇気を与えています。その講演会が来週に迫った本日、高校3年生は事前学習としてグループワークを行いました。図書館から、金氏の著書である『耳の聞こえない私が4ヶ国語しゃべれる理由』が貸し出され、それを全員が読んだうえでワークシートに沿って活動します。
お会いする前の金氏のイメージを想像し、彼女が置かれた状況に自分を置いて考え、唇だけで意思疎通させること(しかも4ヶ国語)がいかに困難かを体験しました。もちろんたった1時間のグループワークで金氏が経験された困難を理解することなど到底できませんが、それでも生徒たちは彼女の努力の一端を感じ取ることができたようです。
実際に金氏からお話がいただける来週の講演会がより一層楽しみになりました。
(2021年6月9日に行われた講演会の様子はこちらをご覧ください)