「研究成果報告でのやりとり」(学院長・理事長:島田 昌和)
12月10日(土)の午後に約40名ほどの生徒が集まっての探究活動の報告会が開かれました。6グループによる報告とその質疑が繰り広げられました。久しぶりの対面開催で、まだ仕上げ途中だったり、共通テーマにより取り組みとしての報告だったりと、様々な報告を聞くことが出来ました。
先ず驚いたことは、どのグループも手持ちのタブレットを当たり前のようにワイヤレスでつないで大きな投影に映し出してくれます。大学でそうゆう場面に出くわすことはまだまれです(パソコンをケーブルで繋ぐのが一般的)。報告はサイエンス、グローバル、スポーツとコースの特徴をよく表していました。さらにはタイとのサイエンス交流向けに英語での発表と質疑もありました。生徒が頑張ってるんだからと私も英語で質問しましたが、立派に英語で答えが返ってきました。新しい時代を切り開くことにチャレンジしている高校生に目を見張りました。
当然、まだ課題もあります。生徒からの質問が出なかった点などです。最後に生徒に投げかけました。「質問するって、お互いのマナーと考えようね。よかった点をもっと引き出してあげるために質問すればいいんだよ。自分の研究と引きつけて問題点を考えられるようになろうね」と投げかけました。ぜひとも次の機会には、生徒同士の質疑応答を見せてほしいものです。
5つのグループ発表のうち、スポーツ科学コースの生徒の発表が個人的に気になりましたので、会の終了後に個別にインタビューさせてもらいました。「4スタンス理論」という人間の先天的な体の使い方の特徴に着目した研究でした。ソフトテニスをしていて、人によってテニス動作の得意不得意があることから、それを科学的に解明し、応用したいと思って研究したようです。違う部活の生徒にもデータを取らせてもらっているようです。一般的にどれだけ有用性があることか私にはよくわかりませんが、指示されたことをこなすだけの部活でなく、自分で疑問を持ち、その解法を自ら探して、証明に挑んでいる姿に感銘を受けました。
大学においてここ数年、多くの大学の学生が集うゼミナールのプレゼン大会の開催お手伝いをしています。大きな舞台を学生が用意して、優勝トロフィーを目指してしのぎを削っています。そんな場に、ここから巣立って大舞台に立ってほしいなと思いました。そうだ、その前に高校生としていろいろな大会にチャレンジしてるんでした。臆せず持てる力を遺憾なく発揮してきて下さい。
(学院長・理事長:島田 昌和)
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■「中学3年生の関西修学旅行」(5月16日)
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■「刺激いっぱいの高校生マレーシア訪問」(10月14日)
■「学園祭直前の意気込み」(10月25日)
■「中高学園祭・突撃取材」(11月14日)