中学校(探究活動):「探究の基礎」
本校では、中学生の全学年に「探究の基礎」という授業を実施しています。この授業の目的は、探究活動を通して『新しい学力』の要素である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・ 多様性・協働性」を育てることです。
「探究の基礎」は、次の3分野のパートから構成されています。「言語運用」、「数理分析・情報活用」、「問題設定・解決実践」。この3つのパートそれぞれにおいて、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・ 多様性・協働性」を育み、探究活動の基礎となる資質・能力を育成します。
さて本日は「言語運用」の授業です。
「キャット&チョコレート」というボードゲームのカードを活用した授業を展開しました。「日本ボードゲーム大賞」を受賞したこのカードには、様々な困ったシチュエーションが書かれています。それに対して、「5W1H:Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)」を補って、自分で考えながら文章を作るという内容です。この授業の目的は、相手に正確な情報を伝える練習です。
「昨日のテレビ楽しかったよね?」「そうだったよね!とても楽しかったね!」このような会話は日常でも割とみられるものですが、5W1Hがきちんとそろっていないので、当人同士では会話や文章が成立していても、他の人から見ると?となってしまいます。 この会話を聞いて、みなさんはテレビ番組の話だと思い込んでいませんでしたか?でも、もしかしたら実は「昨日、電気店でみた新型テレビの新機能とっても楽しかったよね?」「そうだったよね!まさか自動で自分が見たい番組を見せてくれるなんて、とても楽しかったね!」という会話をしていた可能性もあります。
相手に正確に情報を伝えるためには、言語の勉強が必要だと思いませんか?