文京学院とは

文京の伝統教育(ペン習字)

ペン習字

コンピューター全盛の時代でも、ていねいできれいな字が書けるのは一生の財産となります。ペン習字教本をお手本に、1日1枚以上ペン習字の書写をすることを習慣づけています。年間600枚以上清書した生徒には、「富士賞」の一部として「ペン習字精励富士賞」が授与されます。毎年大勢の生徒が受賞しています。高校3年生では3年間(あるいは中学から6年間)連続受賞する生徒も多く、本校の卒業生は美しい字を書く人が多いと評判です。

ペン習字

ペン習字のテキストは本校のオリジナル編集で、「ふじがね」上巻36ページ、「ともがき」下巻72ページ。古典文法から有名小説の冒頭等、入試に役立つ内容が精選され、書きながら覚えられ、字も美しくなる日本で初めての画期的なテキストになっています。

文字は人なり-本校の伝統と誇りのペン習字

第二代学園長 島田 和幸

2月12日は創立者 島田依史子先生の誕生日で、この日に中高ともに、生徒たちにとって最も名誉とされる「富士賞」の授与式が行われます。校章にも、校歌の中にも表現されている富士山。それは桜と共にわが日本を代表するものであり、美しさゆえ高さゆえ、多くの人から愛されています。そして、たゆまぬ前進さえ続ければ、だれでもその頂点に立つことができるという、校訓「勤勉」の精神を象徴するものでもあります。創立者は生前にこよなく富士山を愛し続けました。亡くなる前に自分で立てた富士霊園の墓石には「私は富士が好きだ」と大書した自筆のことばが彫られています。そこからは今も昔もかわらぬ美しい富士の姿が今でも眺めることができます。

「誠実・勤勉・仁愛」の校訓を体現した生徒を初めて表彰したのは、昭和37年2月16日、創立者満60歳の誕生日のことでした。生徒からの還暦のお祝いを受けた依史子先生は内祝のような気持ちで、選ばれた生徒たちに賞を与えました。全員の前で、そのまじめな態度、ひたむきな努力、心やさしい思いやりの気持ちなどを大きく讃えたのが始まりでした。昭和44年に「富士賞」という名前が冠せられ、学園最高の栄誉賞として正式に制度化され、さらに昭和46年よりは「ペン習字精励富士賞」が加わりました。

本学園におけるペン習字奨励の歴史は極めて古く、それは昭和初期にまでさかのぼるでしょう。「文字は人なり」という創立者の強い信念に基づく指導でした。私は朝礼講和その他で、「念願は人格を決定す。継続は力なり」ということばを生徒たちに繰り返し説いてきました。字が上手くなるには、上手になりたいと心に念じ、練習をねばり強く継続する以外に方法はありません。コンピューターの時代を迎えて、能筆者(字の上手な人)がますます輝きを発することも間違いないところです。本校では年間600枚以上を書くことを全校生徒に強く奨励し、やり遂げた人の中から「ペン習字精富士励賞」が授与されます。

富士をめざし、富士をのぼる。何をどう願うかが人間を形づくり、やり遂げることによってのみ力を得ることができる…。これが普通の真理というものではないでしょうか。(『思い出すことなど-回想の前学園長・母 島田依史子』(平成3年刊)より抜粋)

ペン習字トレーニングを購入された方へ

ペン習字の書き方

本校で実践している「ペン習字の書き方」をお知らせします。 ペン習字は、毎日1枚(以上)ずつ書くことになっています。「継続は力なり」という言葉があるとおり、継続することで真に自分の力となり、身につくものです。 以下の点に留意して、書いてください。



  • ペン習字用紙には、B5版の薄いトレーシングペーパーを用意してください。
  • 筆記用具は万年筆、ボールペン、つけペンのいずれかを使用します。インクの色は、黒またはブルーブラックにしましょう。
    ※『ペン習字精励富士賞』にチャレンジする場合、フェルトペン、筆ペン、鉛筆等で書かれたものは無効になります。
  • 書写するページは、目次の順で1ページに1週間ずつ取り組むことが基本となっています。 週の初めの3日間は、手本の上にペン習字用紙(トレーシングペーパー)を重ねて写し、4日目以後は手本を横において見ながら書写します。
    ※まとめて多く書くことはこのテキストの趣旨に合いません。集中して、心を込めて丁寧に書いてください。
  • ペン習字用紙には、1枚ずつ必ず日付と氏名を書きます。数字には漢数字を用いて、縦書きに「平成○年○月○日 氏名」と書きます。
  • 同じページを書写する場合は、最大1日5枚、1週間で35枚までとします。
    ※『ペン習字精励富士賞』では、同じページを36枚以上書くと無効となります。
  • 毎日書きためたペン習字を600枚以上まとめて提出した方には、『ペン習字精励賞』を授与いたします。

ペン習字精励賞富士賞(一般の部)エントリー方法

  • ペン習字用紙は、薄いB5版のトレーシングペーパーを用意してください。 ご希望の方には、本校で使用している練習用冊子を一冊100円(50枚綴り)で、本校の事務所で販売いたします。600枚分では、この冊子が12冊必要になります。郵送をご希望の方は、事務所(03-3946-5301)までお問い合わせください。
  • 以下のリンクをクリックして、ダウンロードしたエントリーカードをプリンターで印刷してください。エントリーカードには、書写した日付・枚数を記入します。毎日の練習の進み具合をチェックできます。(ダウンロードはこちらからお願いします)
  • 300枚まで書き進められた方は、住所・氏名・年齢・性別等、必要事項をご記入いただいたエントリーカードを、FAX、あるいは郵送で本校にお送りください。
    郵送の場合は、エントリーカードのコピーを封書でお送りください。
    ※エントリーカードの個人情報については、ペン習字精励富士賞の表彰以外の目的には使用せず本校で責任を持って管理いたします。第三者への提供はいたしません。なお、ご子女が現在本校に在籍されている場合は、このエントリーは必要ありません。ご子女のペン習字提出時に、併せて担任までご提出ください。
  • 600枚まで書き進めた方は、「エントリーカード」と完成した「600枚のペン習字」を宅配便、あるいは、郵便で本校へお送りください。送料は各自のご負担となります。
    ※提出時には、ペン習字の最初のページから1枚1枚に通し番号を記入し、100枚ごとに仕切りを入れます。厚紙で表紙(表・裏)をつけて綴じ込みます。表紙(表)には、提出年、「ペン習字」「氏名」を必ず記入してください。
  • お送りいただいたペン習字は本校で審査したうえで確認印を押し、『ペン習字精励富士賞』の賞状と、ご提出いただいた「600枚のペン習字」を、着払いの宅急便でご返送いたします。
    ※提出の締め切り日は、特に設定いたしません。お送りいただいたものは、随時表彰いたします。一人でも多くの方がこの『ペン習字精励富士賞』を手にされますことを、心より祈願いたします。
FAXの場合

文京学院大学女子中学校 高等学校 ペン習字係
FAX 03-3946-7294

郵送の場合

〒113-8667 東京都文京区本駒込6-18-3
文京学院大学女子中学校 高等学校 ペン習字係