学校長メッセージ
「BUNKYO100」~21世紀を生き抜く力
グローバル世界の急速な拡大、科学技術の驚異的な進歩。さらには、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大。このような激動の21世紀の中で、私たちは新たな教育価値の提供のために、ありとあらゆる方法を用いて、より質の高い教育を展開するという基本姿勢を常に貫いてまいりました。人生100年時代のこの21世紀を生きる皆さんが、これからの100年先の社会作りをめざして、どのような力を身につけて、どのような人材として世の中に出て行く必要があるのか。そのための指針が、2024年の創立100周年をめざして本校が定めた教育ビジョン「BUNKYO100」です。
まずは「自立した学習者の育成」。核になるプログラムは探究活動です。身につける力は、課題発見力、仮説検証力、論理的思考力、そしてプレゼンテーション力です。そしてその探究活動を支えるICTスキルの向上は必須となります。
次に「世界標準の学力と人間力」。皆さんの活躍の舞台はまちがいなく世界です。高3までにCEFR-B1以上の英語力を身につけることが大きな目標となります。そのために日常的に英語を使っていく環境作りとして、「アオバジャパン・インターナショナルスクール(A-JIS)」と教育提携しました。令和3年度に本校の敷地内への移転を完了しており、お互いに刺激し合いながら、教育を進めています。この「オンリーワンの環境」を活かしながら、英語力と共に地球市民となるための多様性をぜひ高めていってほしいと期待しています。
そして「日本型教育の継承と発信」。今世界では、日本型教育の価値が高く評価されています。日々の生活場面での礼儀やマナー、ルールを守るという規範意識、そして毎日の清掃活動、放課後の部活動。すべてが力になるはずです。品位、規律、尊重、情熱。与えてくれるものは多様です。
最後に「人生100年時代の永久サポート校」。令和6年度に創立100周年を迎える歴史ある私立学校の責務として、卒業生としっかりとつながっていきます。母校として卒業生のキャリアを生涯にわたって応援していきたい。本年度も、社会でがんばる卒業生と在校生である皆さんとをつなげていく機会を多く作りだしていきます。
私たちは、学院全体の教育理念である「自立と共生」を基礎として、この「BUNKYO100」で定めた目標を達成するために、どのような環境であろうとも教育を止めることなく、生徒一人一人に寄添いながら、確実に一歩一歩進んでまいります。
中学高校校長
清水 直樹