学校長メッセージ
「B.s PRIDE 120 ~100年の誇りとシンカする20年~」
今の教育を取り巻く状況を見ますと、まさに教育の大変革期といっても過言ではないかと思います。何が変わったのか。何を変えなければならないのか。詰め込みの知識教育から思考力、判断力、表現力を重視する教育への転換。さらに、その重要度が増してきたDX教育の展開。これからの学校は、何をめざして何に取り組んでいくのか。
本校は2024年に創立100周年を迎えました。この大きな節目の年に新たな教育ビジョン「BsPRIDE120 100年の誇りとシンカする20年」を発表しました。この120という数字のもつ意味。創立以来100年間、「自立と共生」を教育理念として積み重ねてきた本校の実績とそこにある誇り。さらには、今の生徒たちが社会の中心となって生きていくだろう20年後の世界を予測して、どんな人材として社会に出て行く必要があるのか、そのためにはどんな力を身につける必要があるのかを考えること。そんな思いを込めて名づけたタイトルです。
本校の創立者島田依史子先生がこよなく愛した富士山と桜の花。この二つは本校の校章にもなっています。
教育理念「自立」の象徴としての富士山。「FUJI PRIDE」21世紀近未来者会をたくましく生き抜くことのできる力を身につける。そのために、まず「自立した学習者」となることをめざします。探究活動で身につける考える力。DX教育で身につけるデジタルを活用する力。大学入試を超えた活用できる英語力。校外のあらゆる異空間での体験を通して身につける生き抜く力、ライフスキル。もう一つの教育理念「共生」の象徴としての桜の花。「SAKURA PRIDE」多様な価値観の中で共に育ち共に生きていくことのできる力を身につける。世界の様々な違いを理解し、さらにはその違いを楽しいと思うことで世界のより良い平和を願う心を育てていく。そして本校の100年を支えてきた校訓「仁愛」の心。人を思いやる心のことです。世の中がいかに変化しようとも人としての最も大切な心である仁愛の心を常に持ち続けること。
この教育ビジョンのもとで本校は今以上に「シンカ」していきたいと強く願っています。「深化」これまでも一生懸命に取り組んできたことをさらに深めていく。探究活動で身につける考える力と発信力。グローバル教育で身につける多様性と英語力。「新化」これから新しく取り組んでいく。DX教育で身につけるICTスキルとリテラシー。AIを活用していく力。校内外での体験を通して養う人生をたくましく生き抜く力ライフスキル。「伸化」これまで以上に伸ばしていく。本校100年の教育の基盤である仁愛の心。
無限大の女子の力を育むために女子校の良さを活かしながら新たなことをどんどんPlusしていく。文京学院はこれからも教育の歩みを止めることなく「進化」を続けてまいります。

中学高校校長
清水 直樹