校舎・施設案内
この彫刻には「飛翔-のびやかな」という題名をつけましたが、人の成長を樹木の育ってゆく様子と重ね合わせたイメージとしてとらえ、真っすぐな心のまま校舎をあとに羽ばたいてゆく生徒の姿を表現しています。この新しい校舎は大変美しいです。町の雰囲気にとけこみ違和感がありません。
これはとても大切なことです。その中に学ぶ者は、建物にふさわしい品格の備わった生徒であることが分かるのです。
このように美というものは、すべてに通じる、おろそかにできない大事なものと考えます。
一つ具体的にいえば、服装を美しく整えれば歩き方も違ってきますし、言葉遣いも丁寧になります。
次々と波及して終いには、その人の精神をも左右することになります。
この彫刻も建築を含めた周辺の景観との調和、美を大切にしてつくりました。
二十一世紀に入ってまもない今、新しい校ノで高校生活を送ることができる皆さんは幸せです。
漠然とした将来への夢、中には確固たる方もいるでしょうが、夢の実現にむけての日々を勉学を通して模索して行くことになるでしょう。
卒業された後、皆さんの脳裏の片隅に学校に建っていた彫刻が記憶として残るようなことになれば、今もって夢と美を追いつづけている私としては、大変うれしいことであります。